レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「運び屋」クリント・イーストウッド89歳の主演・監督作品

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「運び屋」です。

お話は、デイリリーを栽培して生計を立てていたアールは、その仕事一本の性格が災いして、家族も仕事も破綻。ひょんなことからある仕事を引き受けるが、それが麻薬の運び屋だった。そんな時、やり手のDEAベイツ捜査官がシカゴに現れて‥‥

プロットはそんなに凝っていないので、大体どんな結末かは想像は出来るかと思います。主人公が朝鮮戦争に従軍しているので、「ハートブレイクリッジ」のハイウェイ一等軍曹を思い出しました。まるで、その後日談としてみてもいけるものだと。SFコミック、描写の強い映画が多い昨今、後味の良い映画になっています。

ほぼリアルタイムでイーストウッドの作品を見てきたわけですが、彼がここまでなるとは思いませんでした。監督も行いアカデミー監督賞も受賞し、もはや、ジョン・ウェインやポール・ニューマンを超えて、伝説の一人になっています。TVシリーズ「ローハイド」からイタリアでのマカロニウェスタン、セルジオ・レオーネ監督から学ぶものが多かったことと思います。そして、帰国してからドン・シーゲル監督のコンビで、一回り大きくなったと思います。初監督作「恐怖のメロディ」、「バード」、「許されざる者」、「マディソン郡の橋」、「ミリオンダラー・ベイビー」と、素晴らしい業績です。

個人的に好きな「荒鷲の要塞」の中で、リチャード・バートンから「二流の間抜け(Seconde rate punk)」と言われるシーンがありますが、その後の業績を考えるとあり得ない冗談としか思えません。

なお、このブログ作成に当たり、BD版を鑑賞しています。                   八点鍾

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ハートブレイクリッジ ハイウェイ一等軍曹