「プライベート・ウォー」隻眼の戦場特派員メリー・コルヴィンの私戦・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「プライベート・ウォー」(2018)です。

 

f:id:wedplain:20201023092625j:plain

 この作品は、2012年2月にシリアで亡くなった戦場特派員メリー・コルヴィンを主人公にした映画です。そう、その少し前、日本のマスコミが「アラブの春」と言って平和が来たとはしゃいでいた頃です。

 

私も、不勉強で彼女のことをこの作品で初めて知りました。さすがというのか、白人種は強いと思います。女性で銃弾、迫撃砲弾、IED(手製爆弾)等が炸裂する内戦(戦場)に向かって取材するのですから。もの凄いジャーナリズム根性です。日本にはいないでしょう。又、彼女はアドレナリン・ジャンキーなのでしょう、その戦場の匂い、あの雰囲気がたまらないのでしょう。

 

映画は、スリランカ内戦、タミル・イーラム"解放の虎"の部隊に紛れてメリー(ロザムンド・パイク)が取材中に政府軍の待ち伏せに遭い、RPG弾頭による顔面銃創を負い左目を失くします。

アイバッチを付け、英国プレス賞を貰い、イラクでカメラマン、ショーンと共に虐殺現場の死体遺棄場を探し出し、アフガニスタン、リビアに取材。特に内戦状態のリビアでカダフィ大佐とインタビューに成功。

そして、シリア内戦のホムスで取材中、砲弾の破片で死亡。

 

なんとまあ、凄いキャリアというか行動力。例えば、サミュエル・フラーがこのストーリーを監督すれば、ハードボイルドタッチで「最前線物語」のように映画にしたかもしれませんが、この監督マシュー・ハイネマンはドキュメンタリー出身のようで、生々しく大変優れた作品になっています。そういう意味で死体、死体、死体という映画になっていますが、抑制された描写になっています。

 

ロザムンド・パイクはボンドガール出身ですが、その昔のボンドガール(美しいだけのお人形さんタイプ)ではなく、なんとまあなかなか演技力を見せてくれます。例えば、左目を失い、深夜一人鏡の前で左目の包帯を取り、その傷を見て号泣するシーン等。

 

やはり、この職業は女性の様に感情が細やかな人では無理だと思います。彼女はロンドンにいる時は、飲んだくれて、物凄いヘビースモーカー、時々戦場の幻影を見るPTSD、そして女性が故のその細やかさが最後の脱出に遅れ、その戦場で命を落としたようにこの作品では描かれています。

 

シリア内戦は10年目に入り、2015年にロシア軍事介入でより混迷状態に陥り、難民が欧州へ流れ、想定外の移民の為、欧州各国の諸制度が崩壊しようとしています。

プーチン大統領だけがホクホクと喜んでいるのでは。だから、温和なル・カレ先生も彼奴はクソだと最新作に記している程です。

 

今回、意図したわけではありませんが偶々天才創作舞踊家、最高裁判事、戦場派遣員と素晴らしい業績を残した女性の映画をご紹介しました。やはりお薦めは法曹界が一番だと思います。私個人はメリー・コルヴィンのような方を応援したいと。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。          八点鍾

 

追記

その昔、BBCのスリランカ内戦時の赤十字活動のドギュメンタリーを見たことがあります。内容は、スリランカ政府軍には反政府軍に人間的扱いを、反政府軍には地域住民を巻き添えにするような作戦活動を押さえて欲しいと。本当に良く出来たドキュメンタリーでした。NHKもこれくらいの作品作って欲しいと思います。

 

 

f:id:wedplain:20201023092700j:plain

f:id:wedplain:20201023092723j:plain

f:id:wedplain:20201023092745j:plain

f:id:wedplain:20201023092817j:plain

f:id:wedplain:20201023092841p:plain

f:id:wedplain:20201023092913j:plain

f:id:wedplain:20201023092936j:plain

f:id:wedplain:20201023093000j:plain

 

「ビリーブ 未来への大逆転」性差別解消は女性地位向上に寄与するのか、又は諸刃の剣か・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ビリーブ  未来への大逆転」(2018)です。

 

f:id:wedplain:20201022204759j:plain

この作品は、今年9月18日にお亡くなりになった連邦最高裁判事ルース・ベイダー・キングズバーグの若き日に努めた性差別裁判を元にした映画です。

ハリウッド映画は、時々凄いと思います。こういうテーマを結構面白く映像化するノウハウを持っているからで、邦画ではこういうテーマは諦めると思います。

 

映画は、ハーバードロースクールを優秀な成績で卒業したルース(フェリシティ・ジョーンズ)は、弁護士になるべく法律事務所の面接を受けるが、結果は全てNG。理由は女性だから。仕方なくラトガース大学の法科の教授となる。

夫マーテイン(アーミー・ハマー)は弁護士で、ある時母を介護している男性の介護費用が税金控除対象外と聞き、行動を始めるのだった・・・

 

元々、私はこういう法廷物はあまり好きではありません。そういうテーマは演劇向きだと思っているから、あの「12人の怒れる男」の類の映画は敬遠しがちです。だからあの南部ゴシックの傑作「アラバマ物語」も少し前鑑賞したぐらいです。

 

加えて、監督がミミ・レダー(「ピースメーカー」「ディープ・インパクト」)なので、大丈夫かなと思い鑑賞しましたが、大変良く出来た作品で驚きました。ルースを演じたフェリシティ・ジョーンズ(「ローグ・ワン」)はとても上手く演じていると思います。

 

彼女は、性差別は憲法違反として上訴して勝利しました。本当に根性の座った女性だと思います。

この作品を鑑賞した限りでは、ハーバードロースクールを素晴らしい成績で卒業したにもかかわらず、60年代の初め頃、弁護士になろうと弁護士事務所の門をたたきますが、どの事務所も採用してくれなかったという屈辱から行動しているように思えてなりませんでした。

 

性差別は良くないと思います。だけど、差別の解消が女性の地位向上に寄与したかどうかは別問題だと思います。女性が色々な分野で活躍することが出来るようになり、それは良いことですが、それが地位向上に繋がるか?

 

映画の冒頭、ハーバード大学部長が入学生に言います。

「君達は、この大学に入学を許された。これは物凄い特権だ」

私の様に頭の悪く疑り深い人間から見れば、何故、彼女は金にもならない性差別訴訟なんか目もくれずに、もっと儲かる訴訟をしないのかと、うがってみてしまいます。

 

でも、頭の良い女性は、勉強して弁護士になった方がよろしかと思います。間違っても天才肌の創作舞踊家とか戦場特派員にならない様に。それらは不幸な未来しかありません。

 

理由は、すべての先進国は法治国家だから、法を変えれば国を動かすことが出来るからです。

 

最後ですが、連邦最高裁判事ルース・ベイダー・キングズバーグのご冥福を祈りたいと思います。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。          八点鍾

f:id:wedplain:20201022204834j:plain

f:id:wedplain:20201022204858j:plain

f:id:wedplain:20201022204921j:plain

f:id:wedplain:20201022204945j:plain

f:id:wedplain:20201022205008j:plain

f:id:wedplain:20201022205031j:plain






 

 

 

「北極の基地 潜航大作戦」やっと登場しました。マクリーン原作のエスピオナージスリラーですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「北極の基地 潜航大作戦」(1968)です。

 

f:id:wedplain:20201021174418j:plain

 

映画は、ソ連人工衛星から地上に向けて放出されたカプセルは、英国気象観測基地ゼブラ近くに落下した。その後、ゼブラ基地から通信が途絶え、米英側は原子力潜水艦タイガーフィッシュ号を、ソ連は空挺部隊を派遣する。但しゼブラ基地はブリザードに覆われているので、ソ連側はなかなか動くことが出来ない。

 

落下されたカプセルには、衛星から米ソのICBM基地が撮影されており、互いに敵側には渡すことが出来ない。潜水艦には敵の工作員が乗り込んでいるようで、氷山の下、厚氷を割るために魚雷発射準備の為、発射管を開けると、多量の海水が流れ込んで来て。

タイガーフィッシュ号は沈没を免れるのか・・・

 

映画好きならありますよね、他の人がつまんねえ、最低の作品と言われながらも自分では好きで好きでたまらない映画って。私、この映画大好きなんですよ。

 

何故と言われても困るのですが、まず潜水艦映画って好きなんですよ。でも「クリムゾンタイド」は好きではありませんが。

次に、シネラマ作品だということ。潜水艦映画でシネラマ作品はこの作品だけです。だから迫力があります。

 

原作が、A・マクリーンなんですよ。「ナヴァロンの要塞」「荒鷲の要塞」に次ぐ作品だと思います。

ミシェル・ルグランの音楽もいいね。まったくルグランらしくない重厚な音楽だけど。

最後に、潜航しソーナーを使用しながら氷山の塊をすり抜けて、ゼブラ基地に接近するシーンとか、敵のサボタージュ工作によって、魚雷発射管から滝の様に海水が流れ込むシーンなんか本当に涙物だ。

 

この作品の問題点は邦題だと思う。「北極の基地  潜航大作戦」はないよな。

こんな邦題付けるから、双葉十三郎先生の「僕の採点表」でこの作品のことを大山鼓動して鼠一匹なんて言われるんだ。

「氷上基地ゼブラ」とか「ゼブラ基地に進路を向けて! 」ぐらいにしておけば、鑑賞して意外に面白いと口コミで広がる可能性はあったと思う。

監督は、「荒野の七人」「大脱走」ジョン・スタージェス。主演はロック・ハドソン、パトリック・マッグハーン、アーネスト・ボーグナイン、ジム・ブラウン等。

 

いつもこの作品を自宅鑑賞すると、前述のことを思い出す八点鍾です。ブログ作成にDVD版を鑑賞しています。本当はBDが欲しいのだが。

 

追記 この作品に出て来るタイガーフィシュ号は、米海軍スケート級攻撃原潜。当時としてスクリーンに搭乗させることが出来る最新鋭の原潜。

名古屋地区の人なら知っている中日シネラマ、ここで鑑賞しました。今解体されてマンションになっていますが。

勿論「2001年宇宙の旅」「バルジ大作戦」「未来惑星ザルドス」「アラビアのロレンス」「グランプリ」「栄光のルマン」等懐かしい限りです。「2001・・」「グランプリ」「バルジ大作戦」以外はシネラマ方式の上映でしたが・・・

 

 

f:id:wedplain:20201021174505j:plain

f:id:wedplain:20201021174544j:plain

f:id:wedplain:20201021174612j:plain

f:id:wedplain:20201021174635j:plain

f:id:wedplain:20201021174700j:plain

f:id:wedplain:20201021174721j:plain

f:id:wedplain:20201021174750j:plain

f:id:wedplain:20201021174818j:plain

f:id:wedplain:20201021174840j:plain

 

www.youtube.com

お楽しみください

 








 

「スパイの妻」黒沢清監督の新作サスペンススリラーですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「スパイの妻」(2020)です。

f:id:wedplain:20201021101138j:plain

ベテラン黒沢清監督作品、サスペンススリラーです。良く出来たサスペンススリラーです。

 

映画は、昭和15年、神戸。福原物産の福原社長(高橋一生)が満州へ所用で出かけた後、ある国家機密(細菌戦を想定した人体実験記録)を入手し、それを米国に持ち込み発表するため、妻聡子(蒼井優)と準備する。憲兵隊をかわす為、福原は先に米国に出発、聡子は別の船で出発するのだが、憲兵隊に拘束されて私はデコイ(囮)されたのではと・・・

 

このブログを書くために、Wiki等でこの作品について調べて、この映画がテレビドラマの再編集版だと知りました。

だから、映画最後のテロップがとても曖昧です。これではない方が良いのではと思います。実際、彼女が米国に渡って何をしに行くのか・・・

 

映画のシーンを見る限りでは、福原はコミンテルンにリクルートされた人物で、例えば、私は世界人だというシーンがありますし、聡子をデコイにして米国に向かうシーンではニコリと微笑んでいますし・・・

 

騙された聡子が、もう一度福原との愛を確かめるようなものではないでしょう。あくまでも邪推ですが、スメドレー女史に決着を付けに行くようなものではないかと。そういう経緯があって、テレビドラマ版のエンディングを迎えるのではないかと。

 

映画は、山中貞雄監督作品「河内山宗俊」がチラリと出て来て、黒澤監督の趣味が良く判ります。この作品では8Kカメラで撮影されていると聞きましたが、映画版を見る限りでは、特に記すことはありません。             八点鍾

 

追記 

スメドレー女史 上海にいた対日コミンテルンの工作員。ゾルゲと親交があった。ゾルゲに朝日新聞記者尾崎秀美を紹介していた。1950年、下院非米活動委員会から召還が発せられていたが、その日に渡英して、その晩急死している。Wikiより

 

f:id:wedplain:20201021101239j:plain

f:id:wedplain:20201021101300j:plain

f:id:wedplain:20201021101321j:plain

f:id:wedplain:20201021101408j:plain

f:id:wedplain:20201021101537j:plain






 

 

 

「裸足のイサドラ」トゥシューズを履かない創作舞踊家、自由恋愛、時代の先駆者そして緋色のブガッティタイプ35・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「裸足のイサドラ」(1968)です。

f:id:wedplain:20201021082447j:plain

IMDb

この作品は、「熱い賭け」のカレル・ライス監督作品ですが、なかなか鑑賞することが出来なくて、もう諦めかけていましたが、最近DVDを購入し、やっと鑑賞することが出来ました。私が鑑賞したのは140分の版ですが、ネットで調べると180分近い版や130分の版もあるとのことです。

 

私は、イサドラ・ダンカンについては女性ダンサーという程度の知識しかありませんでしたが、この作品を見てとても驚きました。

 

約100年前にこんなすごい女性がいたとは。まず、天才的な創作舞踏家、型破り、ダンサーなのにトウ・シューズを履かない、素足で、身体にローブを纏っただけの姿で即興的な舞踏を披露する。このダンスが本当に素晴らしい。

そして道徳規範に反して自由恋愛、男に縛られない、だから恋愛遍歴も打算的ではなく、直感的というかなりふり構わず・・・

 

冒頭、12才の幼いイサドラが芸術と美の為に人生を捧げますというシーンから始まるこの作品、1927年フランス、ニースで50前のもう盛りを過ぎたイサドラ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)が、自分の伝記を作成する為、秘書ロジャーに口述する処から始まります。

米国時代、渡英し才能を開花させ、フランスへ。舞台美術デザイナー、大富豪バリス・シンガーとの恋。事故で子供達を失くし、ソ連政府の招待をうけ、モスクワで赤のローブを纏い舞踏するシーンは素晴らしい。新しいロシア人の恋人イヴァンと行う米国公演は失敗し、再びフランスへ渡るのだが・・・

 

ダンカン演じるヴァネッサ・レッドグレイヴが本当に素晴らしいし、この様なレアなテーマを選んだカレル・ライス監督にも脱帽します。最後に、緋色のブガッティタイプ35が登場するのは素晴らしい。バイ、バイ、ブラックバードの調べが、頭から離れません。                           八点鍾

 

追記 この当時の車は、今の様にセルモーターで簡単にエンジンはかかりません。二人で、イナーシャ、コンタクトなんて合図をしてエンジンをかけます。だから、イサドラが長いマフラーをしていたら、マフラーは危ないですよと声掛けすると思うのですが。

   

f:id:wedplain:20201021082532p:plain

f:id:wedplain:20201021082609j:plain

f:id:wedplain:20201021082638j:plain

f:id:wedplain:20201021082707j:plain

f:id:wedplain:20201021082735j:plain

f:id:wedplain:20201021082801j:plain

f:id:wedplain:20201021082825j:plain

f:id:wedplain:20201021082847j:plain

f:id:wedplain:20201021082910j:plain

 

番外編「スパイはいまも謀略の地に」ジョン・ル・カレ最新作ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介するのは「スパイは今も謀略の地に」(2020)です。

f:id:wedplain:20201019101250j:plain

今日は、映画ではなく作家ル・カレの最新作の紹介です。東西冷戦たけなわの頃「寒い国から帰ったスパイ」でエドガー賞を受賞し、この作品の成功を受け、彼は延々と御年八十代後半までこのエスピオナージスリラーを執筆しています。

 

特に彼の凄いところは、米ソがデタントになれば、パレスチナ問題、ソビエトが崩壊すれば、チチェン問題、ロシアマフィア、アフリカでの製薬会社の非合法活動、米国の特例拘置引き渡し等色々な問題を扱っているところだと思います。

 

彼以外のスリラー作家すべての作品を読んでいるわけではありませんが、こういう複雑なテーマを上げて執筆しているのは彼だけではないでしょうか?

 

この作品は、ブレグジットの英国を舞台に、四十代後半のSIS(英国情報部)に所属するナットは、趣味のバトミントンクラブで知り合ったエドの動きを調べるうちにある彼の秘密が浮かび上がる・・・

 

現在進行形の世界でのお話なので、ブレグジットのこと、プーチン、トランプの彼の思いが述べられているのが興味深い。

 

スパイとして生まれ、今もスパイで、おまけにスターリンの被害妄想も染みついている。毎朝目覚めると、西側の先制攻撃で痛い目に遭わされていないことに驚く男だ

            プーチンについて 「スパイはいまも謀略の地に」より

 

昔の作品に比較すれば、全体にかなり丸くはなっていますが、悪を描く筆力は、まだ衰えていません。映画化されるかどうかは分かりませんが、興味のある方はご一読をお薦めします。

                                    八点鍾

「MAMA ママ」ジェシカ・チャスティン主演のホラー映画ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「MAMA ママ」(2013)です。

f:id:wedplain:20201019070833j:plain

この作品は、2013年に公開されたホラー映画の小品です。ここで紹介するのは中々良く出来ているからで、こじんまりとした作品ですが良く出来ています。

 

監督はアルゼンチン出身のアンディ・ムスキエティで、この作品の成功を受け、「IT/イット」シリーズでブレーク有名になりました。

日本では、ビデオスルーの予定でしたが、1週間のみ限定公開されたと聞いています。

 

映画は、ジェフリーは投資に失敗し、妻を殺し子供二人を連れて、心中しようとしますが行方不明に。アナベル(ジェシカ・チャスティン)の夫ルーカスは、兄の行方を捜しており、5年後、死んだと思っていた子供二人を保護します。

アナベルは元ロック・ミュージシャンで、子供なんて御免だわと思っているが、ルーカスに説得されしぶしぶ同意する。

 

子供達、ヴィクトリアとリリーは野生児そのもので、リリーは動物の様に移動する。加えて、ドレイファス博士の調査で彼女たちは"ママ"と呼ぶ別人格を創造することで5年間を生き延びたと。

いずれにしても、共同生活が始まると、予期しないことが起こり、ローカスは階段から落ち、入院。アナベル一人で彼女達のケアをするのだが・・・

 

この作品、特に前半が良く出来ていると思います。トリフォーの「野生の少年」の様で。が、話が進むにつれて、展開が常識的になるのは否めないのですが。チャステンのロッカー姿は、タットーもきまり、かなりいけると思います。この方、もうどんな役をオファーされても出来るようです。

 

「IT/イット」のようなビッグバジェット作品より、私はこのような小品の方が好ましいしく思います。今後のアンディ・ムスキエティ監督の活躍を期待します。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。   八点鍾

 

f:id:wedplain:20201019071005j:plain

f:id:wedplain:20201019071031j:plain

f:id:wedplain:20201019071056j:plain

f:id:wedplain:20201019071121j:plain

f:id:wedplain:20201019071200j:plain

f:id:wedplain:20201019071227j:plain

f:id:wedplain:20201019071258j:plain

f:id:wedplain:20201019071320j:plain