レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ゴーリキー・パーク」マーティン・C・スミス著の原作を映画化したノワールスリラー

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ゴーリキー・パーク」(1983)です。

ソ連モスクワのゴーリキー公園で三人の射殺死体が発見されて民警レンコ大尉(ウィリアム・ハート)が担当になった。当日、鑑識が来る前にKGB捜査官が殺害現場を荒らす有様に耐えるレンコだったが、上司主席検察官アンドレイ(イアン・バネン)になだめられ捜査に任ることになる。死体のうち一人は女性でいづれも顔を剝がされていた。

二人の男性死体の一つは外国人と言うことが判ったので、外国人と女性の顔の復元をレンコは友人のアンドレーエフ教授にお願いするのだった…

モスクワが舞台の異色の警察映画で、何故か、この映画は日本では劇場公開されませんでした。後に販売されたビデオかテレビ放映でご覧になった方が多いのではと思います。監督は「アガサ 愛の失踪事件」「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」のマイケル・アプテッド。

久々に鑑賞しましたが、なかなか良いですね。演技派ウィリアム・ハートも良いし、上司のイアン・バネンも素晴らしい。ロケはモスクワで行いたかったようですが、出来なかったので何時もの様にフィンランドとスウェーデンで行ったようです。雰囲気は良く出ていると思います。非情なラストもいい味が出ており、べらぼうに良く出来た作品ではありませんが、上手く纏めています。

共演は、ジョアンナ・パクラ、ブライアン・デネヒー、リー・マーヴィン等。どこかでDVD等見かけたら鑑賞して見て下さい。サスペンス映画好きであれば、楽しめること請け合いです。

原作はマーティン・C・スミス著の同名小説で、シリーズ物になっています。ですから、次作は「ポーラースター号」です。この映画が大ヒットしたら、間違いなくウィリアム・ハートは次作にも主演したと思いますが、この「ゴーリキー・パーク」はヒットしなくて残念な結果に終わったそうです。

「ポーラースター号」は、レンコがゴーリキー公園での殺人事件を解決したにも関わらず解任されて、オホーツク海の魚処理工場船で起こった殺人事件の解決に任るお話です。レンコ氏は能力はあるのですが貧乏くじばかり引くお方の様で…

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘 

 

 

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