レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「恐怖の砂」J・リー・トンプソン監督の典型的な英国冒険映画、うーん、美しいです…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は、あの「恐怖の砂」(1958)です。

先の大戦北アフリカ戦線、独アフリカ軍団によるトブルク包囲戦の為、野戦救急中隊を指揮するアンソン大尉(ジョン・ミルズ)は逃げ遅れた看護婦2名と部下のトム曹長と共にアレキサンドリアへオースティンK2/Y救急車で撤退することになった。独軍攻勢下の中、地雷原、正体不明の英軍将校プール大尉の登場、独アフリカ軍団偵察部隊、流砂等を切り抜け、彼らはアレキサンドリアを目指すのだった…

日本ではあまり有名ではない英国冒険映画、ずっと国内盤を探していましたが、諦めて英国版BDを購入鑑賞しました。監督はこの手の映画が得意で、あの「ナバロンの要塞」「恐怖の岬」のJ・リー・トンプソン、うーん、美しいです。

この手の映画が好きな人には、まず外せない映画です。まず、登場するオースティンK2/Y救急車が良いですね。この救急車が登場するだけで癒されるというか、嬉しくなります。物語は淡々と進み、あのクルーゾー監督「恐怖の報酬」の様な感じもしますが、こちらは題名からも解るように英国風ユーモアも詰まっており、サスペンス一辺倒だけではなく、そこがこの作品の良いところだと思います。

後半、砂丘を登るために始動転把(クランク棒のこと)を手で廻してK2/Y救急車を手動後退させるシーンは初めて見ました。こういう方法が有るんだと勉強になります。

ラスト、アレキサンドリアでカールスバーグラガーを皆で飲むシーンは、色々と有ったけど素敵ですね。アンソン大尉のプール大尉への行動も優しさに溢れていて、とても好い映画に仕上がっています。うーん、美しいです。

でも、古い作品なので現時点の目で見ると演出の古臭さは否めませんが、それを補って余りある映画だと思います。

このブログ作成にBD輸入盤を鑑賞しています。          八点鐘

 

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こういうジオラマを造られている方もいるので、英国ではとても有名な映画でしょう