「ナバロンの要塞」こちらもエーゲ海を舞台にした作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ナバロンの要塞」(1961)です。

 

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この作品は英国冒険戦争映画の古典です。ですから、この手の作品を作りたいと思う方はこの映画をよく見てその演出スタイルを勉強するといいと思います。それくらい良く出来た作品です。監督は「北西戦線」「恐怖の砂」でサスペンスタッチでなかなかの腕前を見せてくれたJ・リー・トンプソン、この映画が彼の最優秀作でしょう。

この作品は、A・マクリーンの同名の小説を映画化したもので、ほぼ小説と同じで、違いはナバロン島レジスタンスを映画ではイレーネ・パパス、ジア・スカラが演じていますが、小説では男でルーキとパナイスとなっており、それくらいの違いです。ラストの砲弾昇降機を使った起爆方法も小説からのアイデアです。

 

映画は、1943年地中海にあるRAF基地にハリファックス爆撃機が激しく被弾した状態で強行着陸するところから始まります。爆撃機によるナバロン島強襲に失敗したバーンズビー攻撃隊長(リチャード・ハリス)は、ナバロンの巨砲は巨大な崖の中をくり抜いて設置してあるので水平爆撃で潰すことは出来ないとジェンセン准将に報告する。

同席していた登山家マロリー大尉(グレゴリー・ペック)は、ジェンセンと別室に移ると彼から次の様に依頼される。

「深夜、ナバロン島の120mの崖を攀じ登り、ナバロン要塞砲爆破チームを引っり上げてくれないか? このままだと対岸にあるケロス島守備隊2000名は、ドイツ軍の中立国トルコを枢軸国に引っ張り込む作戦の犠牲になってしまう」

マロリーは出来ないと言うが、2000名将兵の命の為にやもう得ず引き受ける。指揮官ロイ少佐、マロリー大尉、レジスタンス且つギリシャ軍将校スタブロス大佐、爆破のプロのミラー伍長、メカの専門家ブラウン、殺しの達人パパデイモス以上6名が朽ちた漁船に乗り込んでナバロン島を目指すのだが…

 

会議室で打ち合わせ時に耳を立てる現地人を拘束するや否や殺せと命じるマロリー達、朽ちた漁船船長に英語で話しかけるドイツ海軍哨戒艇船長、その哨戒艇爆破、深夜荒れた海からナバロン島に上陸し、風雨の中登攀するマロリー、崖の上に居るドイツ軍監視員、襲い掛かるスツーカ急降下爆撃機、マロリー達を追撃するドイツ山岳部隊、スタブロスが時間稼ぎに指揮官を狙撃するが信号弾でスタブロスの位置を示すや否や反撃する山岳部隊、拘束されるマロリー達があっという間に敵司令部から脱出してとこんな感じでテンコ盛りの冒険映画になっています。

勿論、チーム内に潜む敵スパイを燻り出し処分して、要塞砲部に侵入し、爆薬セット辛くも脱出、破壊、任務完了となっていますが。

 

当時、戦争のスポーツ化なんて批評もありましたが、でも戦後まだ15年程しかたっていない時代での戦争映画、よく見ると戦争の悲惨さを描いていました。それは敵スパイを射殺する場面に。

 

鑑賞したBDには特典映像が付いており、軍事評論家の人がレーダー制御の巨砲なんてもう意味がありません。この作品で一番の兵器はマロリー達の特殊部隊です。そう、そういう意味でもこの作品は、この手の映画の元祖のような作品です。     八点鍾

 

追記 第二次世界大戦には特殊部隊が実戦に参加しています。一番有名なのは武装親衛隊中佐スコルツェニーでしょう。グラン・サッソー襲撃でムッソリーニを救出した男です。英国はコマンド部隊を利用してロンメルを暗殺しようとしました。

わが帝国陸軍も空挺部隊をレイテ島敵飛行場、沖縄敵飛行場へ強襲させる作戦を幾度か実施しています。何れも悲劇的な結末で。

 

マクリーン原作の映画化で、良く出来ている割に余り知られていないのが「北海の墓場」を映画化した「オーロラ殺人事件」ぐらいでしょうか? DVD等手に入ったらアップしたいと思います。

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