「荒鷲の要塞」これぞ英国冒険戦争映画の代表作・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「荒鷲の要塞」(1968)です。

f:id:wedplain:20210127103833j:plain

アリステア・マクリーンオリジナル脚本(のちに小説化)なので、率直に言いますが、スリル、サスペンス、アクションに特化した映画です。同じマクリーン原作「ナバロンの要塞」(1961)に比較してドラマ部が希釈になっています。例えば、マロリー大尉とアンナのラブシーン等人間臭いドラマ部があります。この作品にはありません。監督は「戦略大作戦」のブライアン・G・ハットン。

 

映画は、欧州に第二戦線を構築すべくソ連と打ち合わせに向かったカーナビー将軍を搭乗したモスキート偵察機がベェルフェン近くに墜落。カーナビー将軍が近くのドイツ陸軍情報部本部シュロス・アドラー(鷲の城)に拘束されたので、英国情報部は急遽救出部隊編成、部隊はJu-52輸送機に乗り込み、ベェルフェンに向かう。この冬季迷彩Ju-52がタイトルロールに登場するのがたまりません。

 

部隊は、スミス少佐(リチャード・バートン)率いる特殊作戦部隊に一人米国レンジャー、シェイファー中尉(C・イーストウッド)が加わる混成部隊。降下時に通信兵が事故死する。シュロス・アドラーは、難攻不落の山城で絶壁の上に建てられており、周りにはアルペン山岳猟兵部隊が駐屯しており、だから兵士はエーデルワイス章を制服に付けている、城に通じる道はロープウェイしかない。

 

このロープウェイと言うのが良いですね。英国冒険映画はこれなんですね。私は未見ですが「絶壁の彼方に」(1950)という英国山岳サスペンスにもロープウェイが出てきます。「女王陛下の007」もロープウェイで出てきます。やはり、これが出てこないと。

 

ベェルフェンの街に入ると、スミス少佐はJu-52から別のタイミングで降下したメリー工作員(メアリ・ユーア)に会う。スミスはメリーに将軍は偽物だという。スミスが仲間の処に戻ったところに間髪入れずに、脱走兵捜索の治安部隊の手入れがあり、スミス達は全員逮捕されてしまう。

が、スミスとシェイファーは辛くも脱出し、ロープウェイのゴンドラの屋根の上に飛び乗り、シュロス・アドラーに侵入し、カーナビ将軍尋問室に侵入するのだったが・・・

 

本当に良く出来たエスピオナージアクション映画になっています。2時間半強の映画で残り1時間がシュロス・アドラーからの脱出アクションとオウバウハウゼン飛行場までのアクションのつるべ撃ちで、城内通信室横の廊下での銃撃戦、シェイファー中尉がMP40を両手に2挺抱えて乱射するシーンは迫力ありますし、ロープウェイゴンドラ上の死闘、ラッセルガード仕様のグラーフ&スティフト O 120バスに乗り込んでMP40を乱射するシーン等アクション満載で楽しめます。

アクション監督はヤキマ・カヌート、この監督は「駅馬車」で馬から馬へ飛び移るスタントをした人と言えばわかるでしょうか、「ベンハー」のあの素晴らしいチェリオットシーンも担当しています。だから、迫力たっぷりと言うのも解かりますね。

 

オマケに、スミスはシェイファーに向かって、お前は二流のバカと言い放つシーンもあります。

この映画で一番の傷は、米国製ヘリコプターが出て来るシーンでしょう。考証正しくするのであれば、オートジャイロを出すかシュトルヒ観測機を使用するかだと思います。でも、そんなことを忘れてしまうくらい良く出来たアクション映画ですから。

私はあの「特攻大作戦」(1967)より「イングロリアス・バスターズ」(2009)よりこの作品が好きです。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

www.youtube.com

f:id:wedplain:20210127103910j:plain

f:id:wedplain:20210127103934j:plain

f:id:wedplain:20210127104007j:plain

f:id:wedplain:20210127104112j:plain

f:id:wedplain:20210127104135j:plain

f:id:wedplain:20210127104214j:plain

f:id:wedplain:20210127104236j:plain

www.youtube.com

音楽はロン・グッドウイン とてもいいスコアを書いています。

追記
A・マクリーンの傑作「女王陛下のユリシーズ号」、英国軍港スカバフローからソ連、ムルマンスクまで輸送船団護衛する軽巡ユリシーズ号を阻むルフトバッフェ、戦艦テルピィツ等、リアム・ニーソンあたりが艦長を演じて映画化してくれないかな・・・