レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「毛皮のヴィーナス」ドイツの作家マゾッホの背徳小説『毛皮を着たヴィーナス』の舞台映画化ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「毛皮のヴィーナス」(2013)です。 マゾヒズムの代名詞となる背徳小説「毛皮を着たヴィーナス」をデイビッド・アイブズが戯曲化したものをあのロマン・ポランスキーが映画化…

「悪党に粛正を」とても珍しいデンマーク製西部劇ですが、内容はなかなかのものです

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「悪党に粛正を」(2014)です。 本家を除けば、イタリア製マカロニウェスタンが有名ですが、この作品はデンマーク製西部劇です。その昔、ハンバーグウェスタンと言うのか西独…

「ザ・ヤクザ」寡黙な高倉健と哀愁溢れるロバート・ミッチャムの怒り炸裂、日本版フィルムノワール映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ザ・ヤクザ」(1974)です。 ボブ・ピークのポスター キルマー(ロバート・ミッチヤム)は、海運会社社長ターナーの友人で、ある時、日本のヤクザとトラブルを起こして、娘が…

「相続人」再びスクリーンで鑑賞できるとは、あのラブロ監督の傑作が…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「相続人」(1973)です。 今回、「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」で公開されている「相続人」、フィリップ・ラブロ監督のこの作品は、約半世紀前に公開された時、一部の…

「ブラックレイン」大阪を舞台にしたB級ポリスアクション、がリドリー・スコット監督の映像美が際立って冴えた作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ブラックレイン」(1989)です。 この作品は、当時「エイリアン」「ブレードランナー」で独特の映像美を誇ったリドリー・スコット監督が日本でポリスアクション映画を撮ると…

「ブレインストーム」ダクラス・トランブル監督の実験映画と言ってもいいと思いますが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ブレインストーム」(1983)です。 この作品、監督が凄いんです。ダグラス・トランブルなんです。彼はSFX専門の監督で、「2001年宇宙の旅」「アンドロメダ…」「未知との遭遇…

「ナヴァロンの嵐」あの男達が帰って来た、名作「ナヴァロンの要塞」の続編ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ナヴァロンの嵐」(1978)です。 あの英国冒険映画の傑作「ナヴァロンの要塞」の続編です。原作はアリステア・マクリーンですが、前作のような危機また危機のサスペンスアク…

「トム・ジョーンズの華麗なる冒険」怒れる若者たちのトニー・リチャードソン監督の出世作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「トム・ジョーンズの華麗なる冒険」(1963)です。 監督がトニー・リチャードソン、英国フリーシネマ運動の旗手と言った方が通りが良いと思います。同じような監督にカレル・…

「脱出」ジョン・ブアマン監督のアグレッシブな問題作でもあり、衝撃作でもあり、野心作でもある映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「脱出」(1972)です。 あの「ポイント・ブランク」「太平洋の地獄」「未来惑星ザルドス」のジョン・ブアマン監督作品、一番調子のいい頃の作品ですから大変良く出来ています…

番外編 「365日の献立日記」女優沢村貞子さんってご存知ですか?

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介するのは「 365日の献立日記」です。 ベトナムから帰国してコロナで、街に出ることなくたまたまテレビで、この番組を拝見して、そういう女優がいることは知っていましたが、彼女ににそんな特技…

「遥かなる勝利へ」今度はジャン=ピェール・ジュネスタイルで東部戦線をですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「遥かなる勝利へ」(2011)です。 この作品では、ミハルコフ監督はもう余裕で遊んでいます。冒頭、ワーグナーのニュールンベルグのマイスタージンガーをバックにやぶ蚊が誕生…

「戦火のナージャ」あのやたら長いだけの「ヨーロッパの解放」より遥かに面白い東部戦線映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「戦火のナージャ」(2012)です。 あのバルバロッサ作戦が発動され、怒涛のような進撃を開始するドイツ国防軍、敗走に敗走を重ねるソ連陸軍。うーん、美しいです。 バトル・…

「二重螺旋の恋人」双生児の弟ポールを愛したクロエ、ニューロチィックなサスペンススリラーですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「二重螺旋の恋人」(2017)です。 ざっくりと説明しますと、一卵性双生児がストーリーの軸となる映画ですが、主人公が女性なので受胎が絡み、あの有名なポランスキー監督「ロ…

「ローグ」女優と言うかグラビアアイドル、ミーガン・フォックス主演の傭兵映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ローグ」(2020)です。 たまたま時間が空いたので鑑賞しました。予告編では、もっとドギツくゲテモノ色をPRしており、ミーガン・フォックスが主演しているので、ひょっとし…

「ゴッドファーザー: 最終章」コッポラ監督の再編集版ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ゴツドファーザー: 最終章」(2020)です。 この作品は、1990年に公開された「ゴッドファーザー PARTⅢ」の再編集版です。日本では劇場公開されずにBD版が発売されています。…

「太陽に灼かれて」二つの大戦の狭間、モスクワ郊外、夏の避暑地でのドラマです…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「太陽に灼かれて」(1994)です。 1936年8月、モスクワ郊外の"芸術村"官舎9号のサロン、というかダーチャで起こる一日の出来事を淡々と描写した映画で、フランス製香水、薬の…

「セデック・バレ 第二部虹の橋」セデック族の蜂起は、帝国陸軍台湾守備隊鎌田支隊との壮絶な戦いに…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「セデック・バレ 第二部虹の橋」(2013)です。 勇猛なセデック族は霧社を制圧すると、山の中に消えて討伐部隊を待った。意外にも霧社での殺戮は、逃げた生存者からの通報で…

「セデック・バレ 第一部太陽旗」野蛮の誇りを見せつけてやる…霧社事件を描いた台湾映画

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「セデック・バレ 第一部太陽旗」(2013)です。 昭和5年に台湾で起こった原住民族が起こした最大の抗日蜂起事件、霧社事件を描いた作品です。私もこの蜂起事件を知ったのは、…

「地獄の黙示録 Redux」コッポラ監督の壮大なベトナム戦争オペラ、エイゼンシュタイン監督「イワン雷帝」のような映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「地獄の黙示録 Redux」(2001)です。 この作品は、1979年に公開された「地獄の黙示録」に53分の未公開シーンを追加、編集し直したものと聞いています。間違いなくコッポラ監…

「男と女 アナザーストーリー」宝石泥棒ジェレミー・アイアンズとジャズシンガー パトリシア・カースの小粋なラブロマンスですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「男と女 アナザーストーリー」(2003)です。 あの名作「男と女」のクロード・ルルーシュ監督作品です。彼の作品すべて鑑賞している訳ではありませんが、70年代頃のボーイ・…

「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」CIAと国防省が仕掛ける対テロ作戦を描いた映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」(2018)です。 この作品、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の傑作「ボーダーライン(シカリオ)」の続編になりますが、同様のテーマを扱い同じ…

「ディヴィジョン」ブラジルで90年代後半に多発した誘拐ビジネスを描いた激カラポリスアクションですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ディヴィジョン」(2020)です。激カラポリスアクション「ブルータル・ジャスティス」と同種のブラジルポリスアクションです。日本では、一部の都市にて数日間のみ公開され…

「ミリオンダラー・スティーラー」2006年にアルゼンチンで起こった銀行強奪事件をもとにしたケイパー映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ミリオンダラー・スティーラー」(2020)です。 ジョン・ヒューストン監督「アスファルト・ジャングル」から始まるケイパー映画の最新作です。「男の争い」「地下室のメロデ…