レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ロスト・イン・トランスレーション」不思議な国日本のシャーロットの冒険、という映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ロスト・イン・トランスレーション」(2003)です。 女性監督ソフィア・コッポラ第二作目になります。そう、父親はあの巨匠フランシス・F・コッポラです。 映画は、大学哲学…

「イヴォンヌの香り」パトリス・ルコント監督のラブロマンス映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「イヴォンヌの香り」(1994)です。 1958年の夏、ヴィクトール(イポリット・ジラルド)はアルジェリア戦争徴兵忌避の為レマン湖畔の避暑地の小さなホテルに暮らしていた。ある…

「マリグナント 狂暴な悪夢」 ジェームズ・ワン監督最新作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マリグナント 狂暴な悪夢」(2021)です。 この作品、奇形腫を扱った映画で少し前に紹介したオゾン監督「二重螺旋の恋人」とちょっとだけ雰囲気が似ていますが、こちらは思…

「モスル あるSWAT部隊の戦い」ISとの戦いを描いた映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「モスル あるSWAT部隊の戦い」(2021)です。 ちょっとビックリする様な映画です。商業映画でありながら商業映画になっていない。じゃ、プロパガンダ映画か言えば、そうでも…

「Xファイル 真実を求めて」Xファイル劇場版第二弾ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「Xファイル 真実を求めて」(2008)です。 まず、最初に私はXファイルの熱狂的なファンではありません。この作品は、前作に比較してXファイルらしくありません。でも、私はそ…

「THE GREY 凍える太陽」リーアム・ニーソン主演の異色サバイバル映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「THE GREY 凍える太陽」(2012)です。 映画は、あの最強親父オットウェイ(リーアム・ニーソン)が北極圏近くの石油採掘地に現れる狼等の大型野生動物を始末するスナイパーと…

「影の軍隊」"嫌な思い出よ、君を歓迎する 我が遠ざかりし青年時代よ…と始まる傑作映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「影の軍隊」(1969)です。 ドイツ占領下のフランスレジスタンス活動を描いたジャン=ピエール・メルヴィル監督のこの作品は、古典的な名作又はもはや教養映画と言った方が良…

「カオス・ウォーキング」ダグ・リーマン監督のSF作品ですが…

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「カオス・ウォーキング」(2021)です。 2257年、ヴィオラ(デイジー・リドリー)はニューワールドと呼ばれる惑星に着陸した。が、そこは女性が死滅し男性だけしかいない異質な世界だっ…

「バイオハザード」ラクーンシティ、コンタミネーション、アンデッド、女戦士アリスの誕生という映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「バイオハザード」(2002)です。 女優ミラ・ジョヴォボィッチがブレークした作品で、彼女の一番の代表作でしょう。少し前なら、内容が内容なので相手にされないような作品で…

「アイスロード」『恐怖の報酬』の三番煎じどころか、リーアム・ニーソンの怒りのトラック野郎だ…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アイスロード」(2021)です。 あまり宣伝することなく公開されていますが、リーアム・ニーソン主演のトラックアクションです。勿論、あのクルーゾー監督「恐怖の報酬」、フ…

「薔薇の名前」汝、悔い改めろという映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「薔薇の名前」(1986)です。 イタリアの作家で記号学者ウンベルト・エーコの同名小説を映画化したものです。多分、こういう映画は初めてでしょう。中世、北イタリア、山の上…

「パリ警視 J 」ベルモンドのアクションが冴える映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「パリ警視 J」(1983)です。原題Le marginalとは、ヤクザ者、ワル、ならず者と言うような意味です。 この映画は、もう完全にジャン=ポール・ベルモンドにおんぶしたスター映…

番外編「フルメタル・ジャケツト」原作『短期除隊兵』を読んで…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日は映画の紹介ではなく、小説を映画化する時に監督によるアプローチの違いを説明したいと思います。 最近、自分の私物を整理していた時に、グスタフ・ハスフォードの『短期除隊兵』を見つけま…

「デイ・オブ・グローリー」フランス陸軍アルジェリア第七歩兵連隊の映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「デイ・オブ・グローリー」(2006)です。 この邦題だと何のことか分かりません。仏原題Indigene,アンディジェーヌ:北アフリカ地区の先住民と言う意味だそうです。 この作品…

番外編「アラン・ドロン生誕86年記念祭」シネマ・ライブに参加して

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日は「アラン・ドロン生誕86年記念祭」についてご報告いたします。 昨年に引き続き参加いたしました。この記念祭は、基本的に大スターアラン・ドロンさんの映像とその作品の映画音楽を楽しむも…

「お嬢さん」柔らかな鈴の音がチリン、チリン、チリーンと…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「お嬢さん」(2016)です。 監督が「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク、でも米国で製作した「イノセント・ガーデン」が彼らしさが出ていなかったのであまり期待せずに見ま…

「ヒットマン」唸るパラ・オーディナンス拳銃 ! リュク・ベッソン制作の殺し屋ゲームの映画化作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ヒットマン」(2007)です。 リュク・ベッソン制作のアイドス製殺し屋ゲームの映画化です。うーん、商売人というか目の付け所がなかなか上手いと思います。お話としては、以…

「G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ」チャンバラ、忍者、世界の人は大好きなんだという映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ」(2021)です。 スネークアイズ(ヘンリー・ゴールディング)は、かって父親を殺されその復讐の為、父親の殺した犯人を知っているという男…

「Our Friend/アワー・フレンド」妻を失うこととは…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「Our Friend/アワー・フレンド」(2021)です。 マシュー(ケイシー・アフレック)は、妻ニコル(ダコタ・ジョンソン)、二人の娘と幸せな生活を送っていた。が末期ガンの宣告を…

「魅せられて」トスカーナの陽光の中で、ルーシーは秘めたる想いを…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「魅せられて」(1996)です。 イタリアの巨匠と言っていいでしょう、あの「暗殺のオペラ」「暗殺の森」「1900」「ラストエンペラー」のベルナルド・ベルトリッチ監督作品です…