レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「デイ・オブ・グローリー」フランス陸軍アルジェリア第七歩兵連隊の映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「デイ・オブ・グローリー」(2006)です。

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この邦題だと何のことか分かりません。仏原題Indigene,アンディジェーヌ:北アフリカ地区の先住民と言う意味だそうです。

この作品は、第二次大戦でアッといまにドイツ軍の電撃戦で多量の損害を出して、崩壊、降伏したフランス共和国を奪還する為に、ドゴール将軍が北アフリカ地区の先住民をかき集めて訓練しイタリア、プロヴァンス、アルザス地区に進撃、ドイツ軍を駆逐するまでの映画になっています。

自由フランス軍の中にムスリム兵がいたのです、私は知りませんでしたが。戦争映画ですが、「プライベート・ライアン」「戦争のはらわた(鉄十字章)」と比較すれば地味な作り方ですが、この手の映画好きな人には良く出来た作品とお薦めできます。味わいとしてはサミュエル・フラー監督「ビック・レッド・ワン」に近いと思います。

「パリは燃えているか?」に登場する有名な自由フランス軍第二機甲師団を指揮したルクレール将軍に比較すると本当に戦史の片隅を汚すような史実ですが、フランス政府から大した扱いも受けていない彼らにとっては大変なことだったのでしょう、色々な思いがあって志願したのだと。

ラスト、アルザス地方寒村での攻防戦は、地味ながらなかなか良く出来ており、パンツァーシュレックを携帯したドイツ国防軍小隊相手に頑張るのですが、敵は多数でこちらは又一人ひとりとやられていき…

監督はラシッド・ブシャール、そして小さな役で「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロランが登場します。尚、サミー・セナリを始めとするアルジェリア系男優5名はカンヌ映画祭主演男優賞を受賞しています。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。      八点鍾

 

追記

アルジェリアは植民地と思われがちですが、実際はフランス本土と同じ扱いだったそうです。だから、白人入植者が多かったとのこと。これも知りませんでした。

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右がマルチネス伍長 なかなか良いんです

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