レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「パットン大戦車軍団」生れつきの戦争屋パットンの半生ではなくジョージ・C・スコットの気骨さが出た映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「パットン大戦車軍団」(1970)です。

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そうです、あの米国陸軍で一番勇猛果敢なパットン将軍の映画です。冒頭、巨大な星条旗の前で演説をぶつパットン、極論すればそれだけの作品です。この冒頭のシーンは素晴らしいと思います。たった4分程度のシーンでパットン将軍を見事に表現しているのですから。因みに脚本はフランシス・フォード・コッポラ、この映画でアカデミー脚本賞を受賞しています。うーん、美しいです。監督はフランクリン・J・シャフナー。

加えて、ジョージ・C・スコットの演技がもうなんて言ったらいいのか、素晴らしいを通り越して、乗り移ったと言うか言葉で表すことしか出来ません。それぐらい上手くパットン将軍を体現しています。当然の如く、アカデミー主演男優賞にノミネート、受賞しましたが、本人は受賞を丁寧に辞退しました。誰もが欲しいがるアカデミー賞ですが、本人曰く「あんなのは皆、下らないお祭り騒ぎさ。関わるのはご免だね。」

アカデミー賞始まって以来のことでした。それに比較すると、昨今のアカデミー投打事件、私から言わせれば、当事者たちのお里が知れる事件で悲しくなります。若いから感情がほとばしってしまったのでしょう。

ひょっとしたら、スクリーンでウィル・スミスを鑑賞することが出来なくなるかもしれません。まあ、本人はファンド会社をお持ちだと聞いているので、その時はそちらの方で更なる活躍を期待しています。

この作品はニューシネマ期の戦争映画というよりパットン将軍の人生を正確につづった作品で、とても良く出来ています。それは鑑賞して頂ければ、理解できると思います。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。      八点鍾

 

追記 映画についてもう少し記します。シシリー島メッシナに向かって英軍モントゴメリーと競い合うシーン、ノルマンディー上陸後第三軍を指揮してコブラ作戦、バルジの戦いでバストーニュ解放辺りが迫眉になっています。音楽はジェリー・ゴールドスミス、力強い音楽を書いています。個人的には、シャフナー監督とスコットのコンビでは、私は「海流の中の島々」がとても好きですが。

最後に、この映画の一番嫌いなところはこの邦題、まあ商売を考えて決めたのだろうと思いますが、軍関係者からは嘲笑を買いますね。

ja.wikipedia.org

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