レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「タミー・フェイの瞳」(2021)です。
タミー・フェイ(ジェシカ・チャスティン)は、伝道師夫婦の娘だった。両親と同様な道を歩み始め、ノースセントラルバイブル大学で後に夫になるジム・バッカーと出会う。伝道旅の途中、あるモーテルで彼らは自分たちの車を盗まれ、仕方なく神に祈りを捧げている時、CBNのパット・ロバートソンの目に留まり、"700クラブ"の司会を担当することになり、これが彼らの成功の第一歩となった。やがて、何時もの様に彼らの運に陰りが見え始めて…
第94回アカデミー賞でジェシカ・チャスティンが主演女優賞を得た作品です。米国的な宗教映画というか政治映画でもあり、興味深い作品ですが日本人から見て馴染みの薄いジャンルなので配信サービスのみになったのは残念ですが、良く出来た作品だと思います。監督は新鋭マイケル・ショウォルターうまく纏めています。
主演ジェシカ・チャスティンは素顔で登場すると思いきや、その両側の頬に補綴材を装着して登場した為、最初は誰だか分かりませんでした。いや、どうしてもやりたかった役の様で、力が入った熱演になっています。オマケに歌まで歌って。
あの「ペイドバック」から彼女の作品をほぼ鑑賞していますが、こんな凄い大女優になるとは思いもしませんでした。いまや、どんな役でもやり遂げる様に思います。うーん、美しいです。
後半部分は、この伝道師世界には黒い闇があり、色々なグループが彼らを利用し始めて、例えば、彼らが造り上げたPTLサテライトネットワークの財力を狙ったり、その膨大な信者数から大統領選に巻き込まれたりして…
挙句の果てに、夫ジムは投獄されてしまい、ラスト、彼女は一人になってオーラル・ロバート大学に招かれてゴスペルソングを熱唱する処が良いですね。本当に美しい。
興味を持たれた方は、是非とも鑑賞して下さい。とても良い作品です。
このブログ作成にVODにて作品を鑑賞しています。 八点鐘