レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「I...comme Icare ( 私はイカルスのように )」イブ・モンタン主演の日本未公開のポリティカルスリラー…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「I...comme Icare ( 私はイカルスのように )」(1979)です。

映画は、ある西側某国を舞台にした作品です。マーク大統領は二期目を迎え凱旋パレード中にライフル銃で狙撃され命を落とします。調査委員会が提出したハイニガー報告書はダスロー個人による単独犯との結論付けていますが、ハイニガー委員会のメンバーである検察官ヴォルニー(イブ・モンタン)はそうではないと署名を拒否して再度調査を始めます。暗殺時のアマチュアカメラマンの映像、目撃者達の証言、狙撃者がいたベランダでの同じライフル銃の薬莢排出状態等を調べて、彼はある結論を出すのだが…

この作品は日本未公開、イブ・モンタン主演アンリ・ヴェルヌイユ監督作品でもありIMDbでの評価もかなり良く、どうして日本で公開されなかったのか不思議でした。

ケネディ暗殺事件をテーマにしたこの作品、たまたまヴェルヌイユ監督作品を調べていて見つけ、最近DVDを購入したのでご紹介します。

ヴェルヌイユ自身、アラン・J・パクラ監督「パララックス・ビュー」を見て触発されたと言っています。おっと、あの重い映画ね、少し不安がよぎりましたが、映画を鑑賞して、その不安は払拭されました。力作です。とても志の高い作品になっています。鑑賞して損はしない映画です。でも、このスタイルだとやはりヒットは望めませんね。残念ですが…

あの長い「JFK」の方が、やはり本家本元だから説得力がありますね。但し、あの映画は長いのが欠点ですが。映画後半は、ミルグラム実験等を加えて、この辺りは「パララック・スビュー」とよく似たスタイルです。すこしネタバレですが、この作品では暗黒街のボス、情報機関が黒幕になっています。

この作品、「JFK」もそうでしたが、ケネディ大統領は国家権力に抹殺されたのでしょう。あくまでも私個人の考えですが、あの当時、誰が大統領をやってもベトナム戦争は生起したと思います。世界最大の覇権国が東南アジアの小国に対して軍事行動を躊躇する理由がありません。

但し、規模、期間は時の大統領によって変化したものと思いますが。優れた軍事ブレーンが付いていれば、もっとスマートな方法を利用すると思います。この作品についてあまり関係ないことですが追記しておきます。    

このブログ作成に輸入盤DVDを鑑賞しています。          八点鐘

 

このショットは素晴らしい

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www.youtube.com      パララックス・ビュー 予告編