レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「殺しのドレス」ブライアン・デ・パルマ監督の"サイコ"映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「殺しのドレス」(1980)です。

ケイト(アンジー・ディキンソン)は欲求不満気味、医師エリオット(マイケル・ケイン)の診察を受けて、その帰りに美術館を訪れある男に惹かれて彼のアパートへ。情事が終わり、エレベータに乗り込むと謎の女が乗り込んで来て、彼女はレザーナイフで殺される。エレベーターに乗り込もうとしていたリズ(ナンシー・アレン)は現場を目撃して謎の女に狙われるが母を亡くした息子ピーターに助けられる。ピーターとリズはこの殺人事件を解決すべく捜査を始めるのだが…

久々に鑑賞しました。いや、ブライアン・デ・パルマ監督作品と言えば、「アンタッチャブル」よりこの作品ですね、私にとっては。

思うに彼の個性が一番良く出ている作品と言って良いでしょう。テクニシャンですね、彼は。ある意味ヒチコック監督よりも抜きん出ているかもしれません。謎の男と出会う美術館の流れるようなカメラの動き、美しいです。タクシーの中での官能シーン、そしてエレベータでのレザーナイフの殺人シーン、落ちたレザーナイフとリズの手、追跡されたリズを捕らえた地下鉄のシーン等々見所満載でサスペンス大好きな映画ファンには堪えらえないほど嬉しい映画になっています。

口の悪い人はヒチコック監督「サイコ」のエピゴーネンと言うでしょうが、それでも彼なりのテクニックを駆使して創られたとても良く出来たスリラー映画だと思います。そういう意味で彼はヒチコック監督のサクセサー、後継者と言って良いと思います。

役者もいいですね。艶っぽいアンジー・デイキンソン、クールなマイケル・ケイン、そして少しおキャンなナンシー・アレンとこれも又、美しいです。

デ・パルマ監督は「ブラック・ダリア」以降低迷していますが、個人的にはアラン・コリノー監督「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」をリメイクした「パッション」は好きですが、ガツンとこの作品の様な優れたサスペンススリラー映画を、世に送り出して欲しいと思います。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

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