レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「見知らぬ乗客」マーダースワップ(交換殺人)をテーマにしたヒチコック監督のサスペンス映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「見知らぬ乗客」(1951)です。

テニス選手ガイ(ファーリー・グレンジャー)は、列車の中でブルーノと言う男と知り合う。ブルーノはガイが今の男好きの妻ミリアムと離婚してアンと言う女性と結婚したいことを知っており、マーダースワップ(交換殺人)即ちブルーノはその父親を殺したがっており、ガイと父親を殺してブルーノがミリアムを殺せば、互いに面識もなく動機も無いので警察の捜査から外され、二人ともハッピーになると持ち掛ける。ガイは驚いて相手にしないが、サイコパスのブルーノはミリアムを殺して、ガイに父親を殺す様に強要してくるのだった…

当時としては、パトリシア・ハイスミスの結構弾けたストーリーを脚本にしたのが、ハードボイルド作家のレイモンド・チャンドラーでしたが、ヒチコックと馬が合わなくて大変だったそうです。

映画は、ヒッチスタイルのオンパレードと言う感じで見ていてとても楽します。列車の中で置き忘れるガイのライター、ミリアムの仕事場でのトラブル、遊園地での殺人(眼鏡を利用した巧みなショット)、ガイによる深夜ブルーノ父の邸宅訪問等々、又ガイのライターの扱い方、テニス場での観客の視線を逆手に取ったサスペンス、ラストのメリーゴーランドでの死闘、何やらこの作品を見ると、私はデ・パルマ監督作品を思い出します。タッチがとても良く似ているのです。思うにデ・パルマ監督、この映画が大好きで大好きではないでしょうか。私にはそう見えますが。勿論、私も大好きですが。

そういう意味で、とても良く出来たヒッチサスペンス映画です。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。              八点鐘  

 

 

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