レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「終電車」独軍占領下でのパリ、女優マリオンは夫に替り支配人兼演出家として切盛りをするのだが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「終電車」(1980)です。

 

 

1942年独軍占領下巴里、女優マリオン(カトリーヌ・ドヌーヴ)はユダヤ人の夫で支配人兼舞台演出家の代りにモンマルトル劇場を切り盛りしていた。夫ルカは巴里から逃亡したと思われていたが、実は劇場の地下室に隠れており、時を見てパリを脱出スペインへ逃げようと考えていた。マリオンは新作舞台「消えた女」の為に新しく男優ベルナール(ジェラール・ドパルデュー)を雇い入れて準備していた。が、占領政策が変わりスペインへの脱出が難しくなり、仕方なくルカは地下室で悶々とした生活を送らざる得なかった…

独軍占領下巴里で夫から譲り受けた劇場を切り盛りする女優マリオンを美しいカトリーヌ・ドヌーヴが演じて見せるメロドラマです。例えば、戦時下のフランスを舞台にしたメルヴイル監督「影の軍隊」、アンリコ監督「追想」の様な悲劇を扱ったような作品ではなく、淡々と当時の巴里を描写しており、その多くがモンマルトル劇場を中心なので何かしら舞台映画を見ているようですが、そこはフランソワ・トリフォー監督なので、手際好く捌いており退屈させません。

折角、夫ルカが劇場地下室に隠匿しているのであれば、もう少しサスペンスシーンを挟み込んでくれても良い様に思いますが、僅か1回しかありません。もう少しこの辺りを盛って欲しかったのですが…

全体に良く出来たドラマになっています。サスペンス派の映画ファンも、時々はこの手の映画を鑑賞するのも悪くないと思いました。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。               八点鐘

 

追記 パリ解放前後の映画をご希望であれば「パリは燃えているか?」をお薦めしますが。

 

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