レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「テルマとルイーズ」(1991)です。
ウェイトレスのルイーズ(スーザン・サランドン)と専業主婦のテルマ(ジーナ・デイヴィス)は大の仲良し、週末二人で66年式サンダーバート・コンバーチビルに乗ってキャンプに出掛けることになった。
途中のロードハウスバーである男にテルマがレイプされそうになり、ルイーズが持っていた銃で撃ち男は絶命してしまいます。ルイーズは、昔同様なトラブルの過去があり、仕方なく二人はメキシコへ逃亡することを選択するのだった…
70年頃流行した映画、ニューシネマ、例えば「脱出」「バニシングポイント」「イージーライダー」等々セオリー通りの展開になっています。
監督はリドリー・スコット、西洋剣劇映画とSF映画が得意な監督ですが、今回はなんとまあアメリカン・ニューシネマに挑戦しました。でも、ホンがとても良く、加えてヒロインがあのスーザン・サランドンなのでこれで失敗する訳がなく、とても良い仕上がりになっています。
最初、おっかなびっくりな感じで犯罪に手を染めるのですが、やがて大胆になっていく感じなど定石どおりですが、途中、ルイーズの恋人ジミー(マイケル・マドセン)がメキシコまで逃走資金を持って、ルイーズに会いに来るシーンは、ハードボイルドなタッチでなかなか良い感じです。この時のサランドンの表情が良く、その演技から彼女の人生が透けて見えるようで。
ラストは、ニューシネマそのものですが、暗くないのが良いですね。邦画だと暗くて暗くて耐えられないのですが。共演は他にハーベイ・カイテル、ブラッド・ピット等。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘