レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「刑事マディガン」B級映画の巨匠ドン・シーゲル監督の真骨頂、ラストの銃撃戦は…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「刑事マディガン」(1968)です。

 

 

映画は、NYPDのマディガン刑事(リチャード・ウィドマーク)は相棒ロッコとワルのベルシュの逮捕の為、奴の部屋を訪れるが、ちょっとした油断から二人とも拳銃を奪われ、逃げられてしまう。周りからが軽口を叩かれ馬鹿にされるが、そんなことでは音を上げない男だった。周りは汚職、ふしだらな男女関係の署内だが、情報屋からのタレコミをうけ、ベネシュの居場所を確認すると逮捕に向かうのだが…

冒頭の拳銃を奪われるシーン、黒澤明監督「野良犬」のようで、おおっと気ますね。

ドン・シーゲル監督と言えば、あの傑作ポリスアクション映画「ダーティハリー」の監督です。この作品の次の作品「マンハッタン無宿」からクリント・イーストウッドとコンビを組んでハリウッドを席巻していきます。

正直、この作品では今までB級映画を何本も監督していますので、手堅く纏めているだけの感がありますが、ラストの銃撃戦はなかなか見せてくれます。シーゲル作品なのでこう来なくては観客は納得しません。

犯人を追い詰めて、二丁のS&Wスナッブノーズ拳銃を左右に握りしめて狭いアパートの中で銃撃戦を行うので、当時としては観客は驚かれたと思います。やはり、ドン・シーゲル監督ですね。あの「ダーティハリー」とか「ドラブル」のアクションの片鱗をここで垣間見ることが出来ます。うーん、美しいです。

それ以外は、普通の刑事ドラマ、汚職絡みとか不倫等ですが、当たり障りのないドラマになっています。その殆どが、スタジオセットで撮影している処に時代を感じさせますね。

例えば、同時期の作品「ブリッド」では、ほぼ全編ロケ撮影の感じですが、こちらはスタジオセットですからね。まあ、バジェット、予算の問題でしょう。脇でヘンリー・フォンダ、スーザン・クラーク等が固めます。好いですね。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。          八点鐘

 

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