レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ザ・キラー」D・フィンチャー監督最新作のノワールサスペンスですが…

レタントンローヤル(八重垣)館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ザ・キラー」(2023)です。

"殺し屋"(マイケル・ファスベンダー)は、パリの一室で標的を待っていた。標的があの筋の女性を連れて来た時、タイミングを取ってトリガーを絞ったのだが、弾丸は外れ、女性に仕事は失敗した。

殺し屋は素早く住処のあるドミニカに戻るが、何やら様子がおかしく、愛人は敵方に襲撃されて病院に運ばれていた。殺し屋は対抗処置を取るために、タクシー会社に行き、襲撃者を運んだ運転手を調べると敵はニューオリンズに住んでいるホッジスという弁護士、この仕事の依頼者であることが判った。そいつから血祭りにしなければ…

こんな感じのノワールサスペンス映画です。今回は、フィンチャー監督はあの「ブルータル・ジャスティス」のS・クライグ・ザラー監督のスタイルを狙ったようで、コテコテのと言うより血みどろの復讐劇になっています。グロさは押さえているので、私はなかなか良かったと感じました。嵌りましたね。うーん、美しいです。

この殺し屋、凄いの一言で弁護士もその秘書も敵の殺し屋、女殺し屋も情け容赦なくスプレッサー装着拳銃で地獄へ送ります。警察、FBIも絡まないのが良く、でも、もう少し銃撃戦が見たかったかな。それを望むのであれば「メカニック」とか「暗殺者」をお薦めします、特に「メカニック」を。

当たり前のことですが、前作「Mank/マンク」よりこちらの様な作品がフィンチャー監督には合っていると思います。マイケル・ファスベンダーもなかなかクールで、こういう役もこなせるのだと。うーん、美しいです。

今後もこのような役に取り組んで頂き、よりご自分を高められることをご期待しております。

                                八点鐘 

追記 ティルダ・スウィントンが女殺し屋役で登場していますが、特にどうという感じではなくて、どちらかと言えば平凡で。但し、この作品、配信ではなく劇場で鑑賞したのはとても良かったと思います。

 

 

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