レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「シーラ号の謎」S・ソンドハイムとアンソニー・パーキンス共同脚本のサスペンス映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「シーラ号の謎」(1973)です。

映画は、あるパーティで途中退席した映画プロデューサー、クリントン(ジェームズ・コバーン)の妻は、轢き逃げ事故で死亡してしまう。クリントンは調査後、容疑者達を自分の豪華ヨットに集めて悪意に満ちたゲームを仕掛ける。がクリントンは反対に犯人らしき容疑者に殺されてしまう。容疑者の一人フィリップ(ジェームズ・メイソン)が何やらその犯人を捜そうと動き出すのだが…

知っている人が少ないレアな作品だと思います。脚本家が興味深くて、あのミュージカル作曲作詞家の巨匠スティーブン・ソンドハイムと映画「サイコ」で有名なアンソニー・パーキンスが担当している点です。但し、率直に言ってちょっと面白いサスペンススリラーに留まっているのが残念なところです。例えば「探偵/スルース」の様なこだわりが欲しかったように思います。

私個人としては好きな作品です。キャスティングがなかなか豪華ですが、ジェームズ・コバーン、ダイアン・キャノン、ジェームズ・メイソン、ラクウェル・ウェルチ、ジョーン・ハケット、イアン・マクシェーンそしてリチャード・ベンジャミンと少し弱いのが難点なのと、一番スター、ジェームズ・コバーンが巻頭40分ほどで消えてしまうことかな。このあたりのキャスティングをもう少し考えるともっと違った味わいが出た好いミステリー映画になったと私は思いますが。

後半、ジェームス・メイソン、「邪魔者は殺せ」「五本の指」「北北西に進路を取れ」が有名、が主人公となって、探偵となって真犯人を見つけるのがなかなか見せてくれます。少し地味な作品ですが、この手の作品が好きな方は多分満足されるミステリー映画だと思います。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。         八点鐘

この写真にヒントが…

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