レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「メメント」第2作に記憶障害というテーマを選ぶノーラン監督ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「メメント」(2000)です。

レナード(ガイ・ピアース)は、妻が殺された過去を持ちそのショックで記憶障害が起き、約10程しか記憶を維持できない男だ。そんな彼がある場所で男を射殺する。それは真実なのか記憶なのか、理解できないが自分の身体に記憶されている証拠、それは入れ墨でもあり、自分が持っているポラロイド写真、メモ書きを基に調べ始めるのだった…

こんな感じで何が始まるか判らない様なプロット、こういうのって映画になるのかなと思いながら見ていると、結構すんなりと纏めているのには驚きました。ノーラン監督って、上手いですね。又、テクニシャンですね。あのヒチコック監督「白い恐怖」の様で、勿論味わいは違いますが。うーん、美しいです。

ガイ・ピアースを始めとするキャストも良くて、レナードの妻にジョージャ・フォックスを数ショットですが起用しているも良いですね。「フォロウィング」「インソムニア」「インセプション」「テネット」等ノーラン監督独特の世界観、混乱した非線形時間軸の世界が構築されています。

聞くところによれば、ノーラン監督はニコラス・ローグ監督「ジェラシー」がお好きだとのこと。あまり知られていないこの作品も非線形時間軸のラブロマンスで、成程ね !と納得した次第です。但し、ノーラン監督の方が構成が巧み、緻密だと思います。

こういう作品なので、何回も鑑賞すると色々なお楽しみなショットが待ち受けているのでしょう。ファンにはそれが堪らないのだと思います。

このブログ作成の為、作品をVODにて鑑賞しています。        八点鐘

 

 

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www.youtube.com    白い恐怖 予告編