レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ブラックホーク・ダウン」米軍特殊部隊とソマリア民兵の市街戦"モガディシュの戦闘"を描いた映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ブラックホーク・ダウン」(2001)です。

 

 

1945年にドイツ、日本が連合国に降伏しYP(ヤルタポツダム)体制敷かれたが、80年末から90年初めにかけてベルリンの壁崩壊、更にソ連崩壊、天安門事件、湾岸戦争とYP体制も崩れてしまい、一見平和が訪れたように見えたような時期がありました。そんな時、ソマリアで起こった平和維持軍と武装民兵との武力衝突を描いた作品です。

映画は、大国ソ連が崩壊した為アフリカ諸国で民族自決による武力紛争が起き、ソマリアでの飢餓が酷く、国際世論によって米軍が平和維持活動として派兵されることになった。ソマリアでの事態は酷く、米軍は国連からの食糧援助を強奪しているアイディード将軍の副官2名を拘束する作戦「アイリーン」を計画する。副官2名の居場所を見つけ出し、拘束したまでは良かったが武装民兵からのRPG(ロケット推進グレネード)攻撃によりMH-60ブラックホーク・ヘリが撃墜されたことにより、作戦の主導権を失ってしまう。作戦行動していた地上部隊と撃墜されたヘリパイロット達は、RPGを持っている武装民兵が多数いるモガディシュ市街に取り残されてしまうのだが…

監督はリドリー・スコット、とても良く出来た戦争アクション映画です。若干グロいのが難点ですが。SFと西洋剣劇の得意な監督と思っていましたが、こういうコテコテの実録タッチの戦争映画も撮れるんだと改めて思いました。

キャストもユアン・マクレガー、サム・シェパード、トム・サイズモア、エリック・バナ等となかなか充実しており、特にデルタフォースの古参ギブソン一等軍曹を演じるエリック・バナが好いですね。命からがらモガディシュからUN軍が駐屯しているスタジアムへ脱出して来て、軽い休息と弾薬の補給を受けるや否やと仲間と共に再び、モガディシュへ向かう。

「仲間が残っているからな」と言い残して、うーん、美しいです。

この時期製作された戦争映画「シン・レッド・ライン」「プライベート・ライアン」等に比較して、私はこの作品が一番好きですが。

「プライベート・ライアン」はハリウッド製戦争映画らしい設定、例えば一人の兵隊を救う為にミラー大尉率いる7名の部隊が派遣されるというありえない設定が、嘘っぽくて。但し、戦闘シーンの臨場感は凄いのですが。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

追記 ロシア、中国の動きが怪しい今、この手の大規模軍事衝突、今後も生起するのでしょうね。巻き込まれた人は難儀することなるでしょうね。

 

こいつが渋い

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         同様の実録タッチの作品ですが…