レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「オーロラ殺人事件」(1969)です。冒険小説の雄A・マクリーン著「北海の墓場」の映画化作品です。
映画は、ベア島へ気候変動調査の為向かっていた観測船モーニングローズ号に米国人の生物学者ランシング(ドナルド・サザーランド)がヘリから乗り移る処から始まります。が、ロープが外れ彼は凍てつく北海へ落ちてしまう。が、直ぐに助けられる。
ベア島にはNATOの基地があり、又その昔ドイツ海軍のUボート基地があった。現在そこは封鎖されており、そこから離れた処にある古ぼけた旧ドイツ海軍宿舎を観測チームが使用することになっていた。ランシングの国籍は米国だが、ドイツ生まれで戦後母と共に米国に逃亡した過去があり、彼は、人に話せないある目的を持っていた。それは、Uボート艦長だった父の過去を調べることだった…
この映画ですが、原作をかなり改変しています。小説はかなり前に読んでいますが、ドイツ海軍Uボート、金塊の話はありませんでした。まあ、小説は小説、映画は映画なので私は固いことは言いません。改変していますが、まあうまく纏めています。少しアクション多めの改変ですが。
キャストもバネッサ・レッドグレーブ、リチャード・ウィドマーク、クリストファ・リー、ロイド・ブリッジス、バーバラ・パーキンスとなかなか豪華で嬉しくなります。
又、ブリティシュコロンビアとアラスカでロケをした効果も良く出ていますし、ラスト、入江の中で機帆船上での対決、そしてドイツ海軍墓地に父を埋葬するシーン等とても美しくて、良く纏めていると思います。
監督はエリザベス女王暗殺を描いた「怒りの日」(1975)で名を上げたドン・シャープ、日本で公開された時は余り評判良くなかったようですが、今回再見して見直しました。
このブログ作成にDVD版(輸入盤)を鑑賞しています。 八点鐘
追記 諸事情から、今年の夏はA・マクリーン海洋アクション映画を紹介しました。私は久々に鑑賞してとても嬉しかった。
A・マクリーン映画化作品、紹介した作品以外に下記のものがあります。
サタンバッグ(1964) ジョン・スタージェス監督、TV放映で鑑賞。まあ面白かったかな…
地獄のキャラバン隊(1974) TV放映で見たがいま一つ、シャーロット・ランプリングが共演していましたが。
軍用列車(1974) チャールズ・ブロンソン主演の西部劇、あまり面白くなかった。だって西部劇だから、英国冒険映画ではないので。
秘密諜報機関(1961) 未見
デッドショット(1996) 未見
デス・リバー/失われた帝国(1981) 未見
最後に、輸入盤を購入する場合、最近はレリジョンフリーのDVD、BD版も登場していますが、少数なのでレリジョンフリーのプレーヤーを持っていないと鑑賞できません。気付けてください。