レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「アトミック・ブロンド」シャーリーズ・セロン主演のアクションスパイ映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アトミック・ブロンド」(2017)です。

1989年ベルリンの壁崩壊頃のアクションスパイ映画です。

英国対外情報局MI6は、女性情報員ロレーン(シャーリーズ・セロン)を西ベルリンに送り東ベルリンにいる"スパイグラス"の持っているリストを現地局員パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)と協力して手に入れようとするのだがそこには罠が仕掛けられていた…

もうベルリンの壁が崩壊して三十年以上経っているので、若い人は知らないだろうと思いますが、60~70年代のエスピオナージスリラーには"ベルリンの壁"が登場しました。

「寒い国から帰ったスパイ」「パーマーの危機脱出」「秘密大戦争」「エスピオナージ」等、最近ではスピルバーグ監督「ブリッジ・オブ・スパイ」がありました。

この映画、アクション派監督デヴィッド・リーチ(近作は「ブレットトレイン」)なので、サスペンスタッチの映画ではなくアクション映画になっています。特に見所は、中盤のロレーンと"スパイグラス"がシュタージの包囲網を脱出するシーン、少しグロいですがこの約10分程度のロング・テイクシーンでしょう。良く出来ていますが、こんなに死体の山を量産しては、マズイですよね。でも映画ですから。

個人的にはヒチコック監督「トパーズ」のように偽装バスで脱出するサスペンスたっぷりのシーンを期待していましたが。ヒロインを演じるシャーリーズ・セロンは、評判の良かったあの「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の延長のような感じで、がっちりと演じていますが、いま一つのように思えます。少しアクションのキレが悪いように思われて…

こういうアクションのみの作品を見ていると、冴えた頭で敵の動きを読んで巧く出し抜くような作品「寒い国から帰ったスパイ」とか「パーマーの危機脱出」のような映画が懐かしく感じます。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。          八点鐘

 

追記 少し前にタランティーノ監督がレン・デイトン作品バーナード・サムソンシリーズを映画化したいと言っていましたがどうなったのでしょうか? 首を長くして待っていますが。

 

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www.youtube.com  寒い国から帰ったスパイ 予告編

www.youtube.com   パーマーの危機脱出 予告編