レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ザ・シェフ」「ザリガニの鳴くところ」2本を簡単ですが、ご紹介いたします。
まず「ザリガニの鳴くところ」、この作品、私はディーリア・オーウェンズの有名な小説とは知りませんでした。ノースカロライナ州の湿地で亡くなった青年を巡るサスペンス・スリラーと思って劇場に行ったら、サスペンス映画と言うよりラブロマンス映画でえっと驚きましたが、長い年月の物語をうまく纏めており、又湿地の自然描写が素晴らしく美しくて、その昔見たニック・カサヴェテス(ジョン・カサヴェテスの息子)監督「君の読む物語」(2004)を思い出しました。原作を読んている観客からは不満の声が多いらしいですが、私はとてもいい映画だと思いました。監督はオリビィア・ニューマン、主演デイジー・エドガー=ジョーンズは中々いいと思いましたし、弁護士役で登場したデヴィッド・ストラザーンが設け役ですね。興味のある人はぜひご覧ください。癒し系の良い映画です。
「ザ・メニュー」
この映画ですが、私は「バベットの晩餐会」のような作品かなと思っていたら、”地獄のヌーベルキュイジーヌ”と言うか”戦慄の高級レストラン”という内容で驚きました。
お話は、虚飾にまみれた人達が高級レストランで思いがけないラストを迎える映画で
ホラー・サスペンス味のブラックコメディですが、決定的にユーモアのセンスが不足しており面白くありません。アニャ・テイラージョイが良いという批評を読みましたが、私にとっては平凡で詰まらなく面白くありませんでした。
映画の冒頭、見栄えだけの詰まらない料理を称える俗物人達を見ていて、詰まらねえなと思っていたら、恐怖のレシピが始まるのでした…
脚本家セス・リースとウィル・トレイシー、この二人ホラー劇画を見て育ったんでしょうね。小説等を一度も読んだことないのでしょう。 登場する人物も薄っぺらで…
今年のラジー賞はこの作品ですね。何度も見ていますが4kリマスター版「未来惑星ザルドス」を見に行けばよかった。昨日が最終日だったのに。 八点鐘