レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「合衆国最後の日」70年代のハリウッド映画はやたら重いのが多くて…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「合衆国最後の日」(1977)です。

 

 

映画は、モンタナ州にあるICBMタイタンミサイルサイロ3が三人の男達に占拠される処から始まります。首謀者は元空軍将校デル(バート・ランカスター)で、他のミサイルサイロから独立させて、デル自らコントロール出来るようにするのだった。それを阻むサリンガスユニットを取り除いたりして。

そして、彼はホワイトハウスに連絡して、大統領にあるNSC議事録を国民に開示しろと迫るのだった。それは共産国に勝利するためには国民の命など二の次と言う国家意思を表した文書だった…

監督は、あの「ヴェラクルス」「特攻大作戦」「飛べ!フェニツクス」「ロンゲストヤード」のロバート・アルドリッチ、ポリティカルサスペンス映画です。同様の作品に、予言の映画として有名な「影なき狙撃者」とか「五月の七日間」があります。

それら映画に比較して、分割画面を多用してサスペンスを盛りあげ、同等の評価を勝ち得た作品と言って良いと思いますが、全体に暗い。

この時期、米国はベトナム戦争で思ったような成果を得ることが出来なく、サイゴンから撤退して、国内外とも疲弊した状況で、ハリウッド映画にもその影響が濃厚に現れて、見ていて楽しくない映画が多かったように思います。

それらが吹っ切れたのは、「スターウォーズ」が公開された頃だっと私は思います。久々に再見し良く出来ていますが、やはり重いなと感じ入った次第です。

アルドリッチ監督、最後の力作と言ってもいい映画なので、興味を持たれたのであればぜひ鑑賞して欲しいと思います。パンチも効いていますし、何よりも興味深い作品になっています。

 

このブログ作成にDVD版(完全版)を鑑賞しています。       八点鐘

 

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