レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「あの日、欲望の大地で」凝った編集の愛憎ドラマ、出来れば犯罪ドラマの方が…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「あの日、欲望の大地で」(2008)です。

 

 

映画は、高級レストランのマネジャー、シルヴィア(シャーリーズ・セロン)の男漁り、ニューメキシコで不倫に溺れる男女ニックとジーナ、その子供達マリアーナとサンディエゴの関係がギクシャクとモンタージュされて、こう手の映画に慣れていない観客だと詰んない作品と烙印を押されそうな映画ですが、しばらく見ていると段々映画の骨格が現れて来て、良い映画なんですが、でも何か足りないな…

愛憎ドラマなので登場される皆さん、なかなか良い演技を見せてくれますが、この映画では人が殺され、例え事故とは言え、それは殺人事件なので、私はこういう愛憎ドラマより犯罪ドラマに収束すべきだと思いますが。

ラストも悪くありませんが、例えば、あの日ことを知っている男がシルヴィアを脅迫すれば、間違いなく彼女は逃亡するでしょうね。だから、この甘いラストはどうもね。

私は好い映画だと思いますが、この映画は評価したくないですね。なかなか良い絵もありますがね。

脚本、監督はメキシコ人のギジェルモ・アリアガ、メキシコの方の道徳規範ってこんなのでしょうかと私は少し頭を捻りますが。所詮、映画なのでどうでもいいことですが…

ジーナをキム・ベイシンガー、マリアーナをジェニファー・ローレンスが演じています。疲れた中年女性を演じたキム・ベイシンガーが好いですね。勿論、シャーリーズ・セロンも素晴らしいですが、この手の映画には美しすぎるようで。

と言うことで、この作品についてはここまで。

ブログ作成にDVD版をを鑑賞しています。              八点鐘

 

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