レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「サロメ」(2013)です。
映画は、あのオスカー・ワイルドが書いた有名な戯曲を現代風舞台劇にして、それを映画にしたスタイルで、アル・パチーノが脚本、監督、ユダヤ王エロドを演じジェシカ・チャスティンがサロメを演じて、有名な"七つのヴェールの踊り"を踊ります。
更に、ヘロディアス王妃をロクサンヌ・ハート(「ハイランダー」が有名)が演じます。舞台劇を映画にしたスタイルなので一般の観客にとって馴染み難く、日本未公開になったものと思います。
映画そのものはなかなか良く、パチーノが手堅く纏めています。私は楽しめましたが、それは上映時間が80分と短いのが良かったと思います。この内容で2時間であれば、やはり辛いなと思います。ジェシカは意欲的でなかなか頑張っており、セミヌードで"七つのヴェールの踊り"を踊り改めて見直しました。
ラスト、サロメが預言者ヨカナーンの唇に口付けする辺りホラー演技は、何となくあのゴシックホラー映画「クリムゾン・ピーク」を思い出しましたが。
全ての方にお勧めできる映画ではありませんが、ジェシカ・チャスティンの演技を見ていると癒されるとか、アル・パチーノの監督作が見てみたいという方は外せない作品だと思います。現在DVDは廃盤ですが、幸運にも英語字幕の付いた中古DVDを手に入れましたが高額でした。ですが、このDVDにはこの映画のドキュメンタリー「ワイルド・サロメ」(約90分)が付属しており、アル・パチーノが色々と語ってくれています。高かったけど、まあ良いかなと思いました。
今後とも、この手の未公開作品もご紹介していきます。 八点鐘
半分ぐらいしかありませんが…