レタントンローヤル館

主に映画のお話

「風立ちぬ」伊吹おろし吹きすさぶ各務原の大空に舞う九試単座戦闘機…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画はあの「風立ちぬ」(2013)です。

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宮崎監督って軍事オタクですね。その昔、「宮崎駿の雑想ノート」と言う漫画でポルシェティーガーVK4501(P)がクルクス戦に登場させた漫画がありました。たまたま店頭で購入した漫画を見て驚きました。知っている人は知っていると思いますが、エンジン駆動の戦車ではなくエンジンで発電機を廻してバッテリーに電気を蓄電させてモーターで駆動させる方式を世界で初めて採用した戦車です。色々問題があって戦車駆動の主流にはなっていませんが。この人、冗談きつい人だな思いましたが、ちょっと調べてみたら、実在するんですね。驚きました、それからこの人に対する見方が変わりました。

だから、この映画、堀越二郎(あの零式艦上戦闘機設計者)が零戦をロールアウトするまでを描くと聞いていましたが、勿論最後に零戦22型と思しき戦闘機が登場しますが、ストーリーとしては各務原の大空に九式単座戦闘機(九六艦戦の試作機)が舞うところで終わるなんて。オタクですよね。

堀越二郎著「零戦」を読むと解るんですが、一番やりたいことを行った航空機は九六艦戦で、零戦は九六艦戦で行ったことに磨きをかけただけだと記してあります。だから、九試単座戦闘機初飛行で終わるのでしょう。うーん、美しいです。

もう一つ、名古屋を舞台にした映画って殆どありませんよね。余り邦画を見ないこともあって「モスラ対ゴジラ」ぐらいかな。でも、この作品、前半は東京ですが、後半は名古屋の三菱内燃機製造大江工場と各務原が中心になって。ほんの少しですが登場する路面電車も1970年まで今池から大江まで実際に走っていました。

但し、その時代を生きた日本人をまあ知っている自分としては、堀越と里見のラブロマンス場面は気恥しいですが。喫煙シーンが問題になりましたが、昔はあんな感じだと思います。成人男性のほとんどが喫煙していた時代ですから。

関東大震災のシーン等、アニメとしては物凄く丁寧に描写しており且つ力の入った作品になっており、又、軍用機に搭乗すると潤滑油が発動機から洩れるシーン等、その昔航空機製造に携わっていた人から聞いた話と全く同じで、とても良くリサーチされていると思いました。

ラストのカプローニと堀越のシーンは技術者の懺悔のようにもとれ、哀しいけどとても美しいと思いました。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。         八点鍾

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うーん、美しいです

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