レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「カオス・ウォーキング」(2021)です。
2257年、ヴィオラ(デイジー・リドリー)はニューワールドと呼ばれる惑星に着陸した。が、そこは女性が死滅し男性だけしかいない異質な世界だった。女性はエイリアンと戦闘時に犠牲になったと彼女は聞いた。男性の頭部にはノイズと言う雲上の物が現れて、心の中の状態を映し出す。その世界の異様さを恐れて隙を見て逃げだした彼女だが、やがて、その真実を知るのだが…
このSF映画、監督が「ボーン・アイデンティティー」、「フェア・ゲーム」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のダグ・リーマンなので期待していました。でも、何だかヘンテコな西部劇風な展開でSF映画らしからぬ映画。
新作なのであまりひどいことは書きたくありません。まあ、ノンビリ見る分にはまあいいかなと言う作品です、残念ですが。
心の中が映し出されるノイズと言う描写は悪くありませんが。作り方によっては、もっともっと面白くなったと思いますが。パトリック・ネスの原作は読んでいないので良く分かりませんが。悪役で登場するマッツ・ミケルセンはいつものように良いですが、これもワンパターンですが。
これならヤングアダルト作品の映画化「ハンガーゲーム」「ダイバージェント」の方が世界観がしっかりしているので遥かに面白かった。そういう意味で勿体ない映画です。
加えて、この原作者パトリック・ネスは「怪物はささやく」の原案もされているようで、こちらの映画も中々良かったのですが…
リーマン監督何かあったのでしょうか? 映画製作には色々なトラブルがつきものです。一番大きなトラブルは「天国の門」かな? 似たようなことがあったのかもしれません。
次はガツンと凄い作品を期待しています。 八点鍾