レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「オール・ユー・ニーズ・イズ・キル」無限ループ作品の元祖のようなSF映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014)です。

映画は、桜坂洋の同名の小説を映画化した作品です。"ギタイ"と呼ばれる、まるでタコのような頭足類の軟体動物型エイリアンに地球は侵略されつつあった。軍の報道官ケイジ少佐(トム・クルーズ)は機動歩兵分隊に配属され、ギタイが侵略している仏海岸に上陸するが、ギタイの急襲を受け部隊はバラバラになってしまう。偶々アルファと呼ばれるギタイを機動スーツマシンガンで射殺した時、そのギタイの血を浴びたことで死んでも前日に戻るというタイムループ能力を得てしまう。かって同様な能力を持っていたリタ軍曹と共にギタイの頭脳"オメガ"の居場所を調べると、そこはルーブル博物館だった。仲間と共にケイジ少佐はルーブルを急襲するのだが…

いや、驚きました。この手の無限ループSF映画は、この作品が初めてでしょう。そういう意味で良く出来ていると思います。当時トム・クルーズはSF映画、「宇宙戦争」「オブビリオン」とこの作品と製作していますが、私はこの作品が一番面白いと思います。ぐるぐると回る無限ループを編集でとても巧く表現しています。いや、これ以上巧く表現できないかもしれません。監督は「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リーマン、うまく纏めていると思います。

歴戦の勇士を演じる"フル・メタル・ビィッチ"ことエミリー・ブラント(「LOOPER/ルーパー」も良かった)が素晴らしいですね。航空機プロペラを作り直した様な剣のような物を振り回してギタイを始末する物凄く強く逞しくていい感じです。

加えて機動スーツ、大型垂直離着陸機の隊員降下室内部、対ギタイ格闘練習場等中々手が込んでいます。当たり前のことですがこういうところを丁寧に描くことで、作品は更に面白くなります。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。      八点鐘

 

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                     上記 4点はコンセプトアート