「二重螺旋の恋人」双生児の弟ポールを愛したクロエ、ニューロチィックなサスペンススリラーですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「二重螺旋の恋人」(2017)です。

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ざっくりと説明しますと、一卵性双生児がストーリーの軸となる映画ですが、主人公が女性なので受胎が絡み、あの有名なポランスキー監督「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)のような雰囲気に包まれますが、どちらかと言えば、ディヴィッド・クローネンバーグ監督「戦慄の絆」(1988)により近似性を持った作品だと思います。

監督は「8人の女」「スイミングプール」のフランソワ・オゾン、フランス製の良く出来たニューロチィックなサスペンススリラーです。とても良く出来ています。

 

ボーイッシュでクールな美女クロエ(マレーヌ・ヴァクト)は、最近腹部が傷む。内科医に見てもらうが異常はなく、そこで精神分析医ポールを紹介してもらう。

ポールは、美しい彼女を見るなり好意を持ち、又クロエも彼を気に入り、同棲することになる。クロエは美術館の監視員の職を得て、腹痛も収まり、幸せの日々が続く。

 

ある日、バスで帰宅する時、街で偶然にポールを見かける。夕食時に、彼に話すと人違いだと言う。意を決してポールを見かけた場所に行くと、ポールとうり二つの男ルイが、同じように精神分析医を開業していて、ポールを弟だと言う。

ルイは、ポールと比較して精力的で逞しく自信家だ。ルイは僕たちはミラーツインだと言う。ポールは猫嫌いだが、ルイは三毛猫の雄を買っている。三毛猫の雄は、胎児の時に胎児の雌に吸収されてしまうから少ないんだと彼は言う。人も同様なことが起こると。

 

ルイと関係を続けるうちに、妊娠していることが判るクロエ。どちらの子か分からなくなり、ルイに告げるとポールの昔の出来事を調べるように教えられる。ポールの昔の恋人サンドラを調べるうちに…

 

クロエの幻想と現実が交差して判らなくなりますが、そういう風にモンタージュしているのですね。よく見ないと判らなくなります。美術館の現代アートのアブストラクトも映画の雰囲気によく合い、この映画のいいムード作りに貢献しています。

ちょっとエロチックなシーン、といよりジェンダーフリーのセックスとはこういうものですというオゾン監督の描くシーンも悪くありませんね。皆さん、気を付けて下さい。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

追記 でも、ポランスキー監督ならもっともっとグロく怖かったかも。

 

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