レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「北極の基地 潜航大作戦」やっと登場しました。マクリーン原作のエスピオナージスリラーですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「北極の基地 潜航大作戦」(1968)です。

 

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映画は、ソ連人工衛星から地上に向けて放出されたカプセルは、英国気象観測基地ゼブラ近くに落下した。その後、ゼブラ基地から通信が途絶え、米英側は原子力潜水艦タイガーフィッシュ号を、ソ連は空挺部隊を派遣する。但しゼブラ基地はブリザードに覆われているので、ソ連側はなかなか動くことが出来ない。

 

落下されたカプセルには、衛星から米ソのICBM基地が撮影されており、互いに敵側には渡すことが出来ない。潜水艦には敵の工作員が乗り込んでいるようで、氷山の下、厚氷を割るために魚雷発射準備の為、発射管を開けると、多量の海水が流れ込んで来て。

タイガーフィッシュ号は沈没を免れるのか・・・

 

映画好きならありますよね、他の人がつまんねえ、最低の作品と言われながらも自分では好きで好きでたまらない映画って。私、この映画大好きなんですよ。

 

何故と言われても困るのですが、まず潜水艦映画って好きなんですよ。でも「クリムゾンタイド」は好きではありませんが。

次に、シネラマ作品だということ。潜水艦映画でシネラマ作品はこの作品だけです。だから迫力があります。

 

原作が、A・マクリーンなんですよ。「ナヴァロンの要塞」「荒鷲の要塞」に次ぐ作品だと思います。

ミシェル・ルグランの音楽もいいね。まったくルグランらしくない重厚な音楽だけど。

最後に、潜航しソーナーを使用しながら氷山の塊をすり抜けて、ゼブラ基地に接近するシーンとか、敵のサボタージュ工作によって、魚雷発射管から滝の様に海水が流れ込むシーンなんか本当に涙物だ。

 

この作品の問題点は邦題だと思う。「北極の基地  潜航大作戦」はないよな。

こんな邦題付けるから、双葉十三郎先生の「僕の採点表」でこの作品のことを大山鼓動して鼠一匹なんて言われるんだ。

「氷上基地ゼブラ」とか「ゼブラ基地に進路を向けて! 」ぐらいにしておけば、鑑賞して意外に面白いと口コミで広がる可能性はあったと思う。

監督は、「荒野の七人」「大脱走」ジョン・スタージェス。主演はロック・ハドソン、パトリック・マッグハーン、アーネスト・ボーグナイン、ジム・ブラウン等。

 

いつもこの作品を自宅鑑賞すると、前述のことを思い出す八点鍾です。ブログ作成にDVD版を鑑賞しています。本当はBDが欲しいのだが。

 

追記 この作品に出て来るタイガーフィシュ号は、米海軍スケート級攻撃原潜。当時としてスクリーンに搭乗させることが出来る最新鋭の原潜。

名古屋地区の人なら知っている中日シネラマ、ここで鑑賞しました。今解体されてマンションになっていますが。

勿論「2001年宇宙の旅」「バルジ大作戦」「未来惑星ザルドス」「アラビアのロレンス」「グランプリ」「栄光のルマン」等懐かしい限りです。「2001・・」「グランプリ」「バルジ大作戦」以外はシネラマ方式の上映でしたが・・・

 

 

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