レタントンローヤル館

主に映画のお話

「Uボート(ディレクターズカット版)」ドイツ海軍群狼作戦下のUボートを丹念に描写した戦争映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「Uボート:ディレクターズカット版」(1997)です。

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1981年に公開された映画はTVミニシリーズを二時間半に纏めたものですが、この作品は更に約一時間程度様々をエピソードを追加したバージョンで、その追加されたシーンが興味深い。

冒頭の慰安施設に向かうメルセデスを襲う兵達の散水攻撃、慰安施設でのドタバタ、特に興味深いのが司令部、僚艦から来る電文を暗号機エニグマで解読するシーン、壊血病防止の為、柑橘類を絞って飲んだり小さく切って口の中で噛むシーン、魚雷にワセリンを塗るシーン(塗ることでキャビティーション、泡の発生を抑えることが出来るとか)等作品全体のプロット、フランス、ラ・ロシェル港から出撃し、途中連合軍船団を発見、タンカーを撃沈、執拗な敵駆逐艦による爆雷攻撃で艦は破損するが、スペイン、ビゴ港に入港し、そしてあのジブラルタルへ…は変わりませんが、より細かいエピソードを丹念に追加することで群狼作戦(ウルフパック)がどんなものだったのか、おぼろげながら見えてくるところがうーん、美しいです。

加えて、ジブラルタルでの敵対潜機からの攻撃で被弾破損し、船内修理のシーンが更に加えられ、潜水艦映画が大好きな人はたまらないと思います。

ドイツ海軍は潜水艦で通商破壊、特に潜水艦は輸送船を標的にしてかなりの戦果を上げたようですが、帝國海軍は艦隊決戦の補助艦艇という意識が強くて。又、米潜水艦の通商破壊作戦に対した効果を上げることが出来なくて苦しい戦いだったとか。大井篤著「海上護衛戦」を読むと組織として対潜水艦作戦がすっぽり抜けている様な感じで。

この映画、良く出来た作品で初見時、急速潜航する時任務に就いていない兵達が船首に向かって走るシーンには驚きました。ドイツ海軍ではこんなことやっていたんだと。又、荒ぶる北大西洋を航行するUボートの力強さに圧倒されました。

監督はウォルフガング・ペータゼン、この映画の成功でハリウッドに招かれ、色々と作品を監督しました。近年はちょっと緩くなったようですが、「パーフェクトストーム」「エアフォースワン」「シークレットサービス」等良い作品を監督していました。お気に入り英軍歌「遥かなるティペラリー」を艦内に流す艦長を演じたユルゲン・プロホノフも「エアフォースワン」「イングリッシュペイシェント」等多くのハリウッド映画に出演しました。

でも、この映画の一番のスターは、艦橋両舷に笑うノコギリザメのマークが描かれたUボートⅦC型でしょう。本当に美しいです。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

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