レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「恐怖の岬」この映画が「ケープ・フィアー」のオリジナルですが、素晴らしいショッカー映画で…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「恐怖の岬」(1962)です。

 

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映画は、1991年にマーティン・スコセッシ監督によりリブートされたオリジナルがこの作品です。グレゴリー・ペックとロバート・ミッチャムが共演したこのノワールスリラーですが、ショッカーとかサイコパス映画と呼んだ方が正確かもしれません。素晴らしい出来栄えです。不敵な笑いを浮かべるミッチャムが怖いし、サスペンスというか不安醸成の盛り上げ方が上手い。

リブート作品との大きな違いは、マックス(ロバート・ミッチャム)が死なないことです。ケープ・フィアー川のハウスボートを巡る死闘で、サム(グレゴリー・ペック)は落とした拳銃を拾い、トリガーを絞りマックスは倒れます。

「殺せ」とマックスは叫びますが、

「貴様は殺さん。これで終身刑だ、コンクリート部屋の中でくたばれ」

とこれはこれで結構残酷なラストになっています。

 

監督は、「恐怖の砂」「北西戦線」「ナバロンの要塞」のJ・リー・トンプソン、晩年は「猿の惑星」シリーズやチャールズ・ブロンソンの御用監督でしたが、この時期のトンプソン監督は本当に良い仕事をしています。

特筆に値するのは、サム・リーヴィットの撮影とバーナード・ハーマンの音楽でしょう。本当に素晴らしいと思います。艶と言うかコクのあるモノクローム映像で、たまにはこういう映画も良いなと。ハーマンの音楽は、リブート作品でも使用されているのでその素晴らしさはご存知だと思います。

 

いや、とても良い映画でした。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。      八点鍾

 

追記 この映画、テリー・サバラスが結構重要な役で共演しているのに驚きました。

 

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