レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「フラットライナーズ」(2017)です。
この作品は、1990年に公開されたキーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ共演「フラットライナーズ」のリブート作品です。
のっけから申し訳ありませんが、90年版「フラットライナーズ」は米国ではカルト映画として結構な人気がある作品として有名ですが、私は何かノレない映画でした。一つにはSFXがプアで、お話の展開も余り冴えなかった記憶があります。今回は、格段に進化したCGを利用すれば、物凄いシーンにお目にかかれるのではないと淡い期待をしていました。
映画は、ほぼ同様のスタイルで医学生コートニー(エリオット・ペイジ)と4人が臨死体験に臨む。或る者は記憶力が鮮明に、或る者は勘が鋭くなるのですが、それと共に幻視、ドッペルゲンガーのような物を確認し始める。彼らはそれに恐怖を覚えるのだが…
前半1時間は結構面白い映画でしたが、後半はホラー映画の様で変に道徳臭くなり興ざめで、何か締りの無い映画に落ち着いたのは残念です。確かに、CG利用した臨死シーンは良く出来ているのですが、何か「死霊館」シリーズの様で。
監督はスウェーデン出身の「ミレニアムドラゴンタトゥーの女」「デッドマン・ダウン」のニールス・アルデン・オプレブ。無難に纏めていますが…
この手の映画、以前紹介した「ブレインストーム」(1983)とかケン・ラッセル監督「アルタード・ステーツ」(1980)等ありますが、私は「ブレインストーム」が一番出来が良いのではないかと思います。
理由は35mmと65mmのフィルムを使い分けるなど商業映画らしからぬテクニカルなトライを評価したいのと、下手に道徳臭い映画より愛は世界を救うとした方が商業映画らしいからです。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾
アルタード・ステーツ