レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「アイ、ロボット」アシモフのロボット3原則が上手く使われた結構イケるSF映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アイ、ロボット」(2004)です。

 

2035年米国シカゴで、USロボティクス社でロボット工学の第一人者ラニング博士が事故死でも他殺でもない様な形で亡くなっているのが発見された。担当のスプーナー刑事(ウィル・スミス)は、同社のロボット心理学者カルヴィン博士(ブリジット・モイナハン)の協力を仰ぎながら捜査にあたるのだが…

監督はアレックス・プロヤス、当ブログでは「ダークシティー」を以前紹介しています。独特な個性を持った監督です。この作品では、ストーリーの面白さよりディテール、映像スタイル、SF映画らしい造形が際立っており、なかなか好い感じです。特に、ロボット工学三原則がキーになっているところがユニークです。

特に素晴らしいのは、高速道路でスプーナー刑事が運転するアウディRSQを多量のNS-5型ロボットに襲撃されるシーンはCGですがとても迫力があり、素晴らしいと思います。

映画用に創造されたコンセプトカーのようです。特に面白いのはタイヤで、普通はドーナツ型ですが、この車は球体型で色々な方向に車体を持っていくことが出来るようです。うーん、美しいです。

ラストのNS-5型ロボットの反乱襲撃シーンもなかなか迫力があってよろしいと思いますが、あまりストーリーが発展性が無くて損しているのが残念です。

それ以上に、スプーナー刑事の性格描写が凡庸で損をしている感じがします。上司とは特に苛立たせる性格の様で、これでは組織内で浮いた存在でストーリーそのものが薄っぺらな物に感じられてしまいそうで。この辺り、ホンがもっともっと書き込んであれば、かなりの力作になったように思われますが、そこが残念です。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

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