レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「最後の決闘裁判」スコット監督の西洋剣劇映画、結構好きな映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「最後の決闘裁判」(2021)です。

CM監督出身スコット監督の商業映画第一作は「デュエリスト/決闘者」(1977)です。この「最後の…」の作品と少し良く似ており、キューブリック監督「バリーリンドン」の影響を受けた良い映画でした。この作品が成功したのであの「エイリアン」の監督に抜擢されました。以後、多くの傑作、力作を作り上げている映画界屈指の巨匠と呼んでも差し支えないでしょう。でも、この作品、興行的には今一つと聞いています。

よく言われる芸術家は、処女作に成熟しながら永遠に回帰すると言われます。だから、少し長いのですが、あの処女作より大変良く出来たといより、わかり易い映画になっています。少し長いのが難点ですが。

「デュエリスト…」はフランス革命期に些細な事から武人の名誉を傷つけられたと二人の軍人が何度も決闘する映画で、この作品には後のスコット監督のすべてが詰まっているように思います。主演はハーベイ・カイテルとキース・キャラダイン。

この作品もフランスが舞台で、14世紀のフランス。騎士カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット(ジョディー・カマー)が従騎ル・グリ(アダム・ドライバー)に強姦され、彼に対して色々と策を練るカルージュ、それは妻マリグリッドの名誉と言うより自分の名誉、欲望ともいえるように私には見えてきますが。カルージュの描き方は結構狡猾に描かれています。そういう意味で、色々な示唆に富んだ映画で、勿論最後の決闘場面も、重量級のアクションで、但し女性には少しきつい様に思いますが。

「ハウス・オブ・グッチ」も良く出来た映画ですが、どちらかと言えば私はこちらの方が好みです。次作、エイリアンなのかグラデエーターか解かりませんが、楽しみにしています。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。      八点鍾

 

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この作品もとても良いので機械があれば、ご覧下さい。