レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介するのはスペイン映画「トンネルの終わり」です。
ベトナムでスペイン映画は近年では初めてではないでしょうか?スペイン映画、古くはルイス・ブニュエルの「昼顔」「悲しみのトリスターナ」、最近では「アザーズ」「オープン・ユア・アイズ」「アレクサンドリア」のアレハンドロ・アメナーバル、ヴィゴ・モーテンセン主演の素晴しい西洋剣劇映画「アラトリステ」を監督したアグステイン・ディアス・ヤネスなど侮れません。
今回の映画はサスペンススリラー、事故で車椅子生活をしているジャクュンはパソコンオタクの男性で、ある時地下室で隣の部屋から聞こえる騒音から何やら怪しい雰囲気を感じ、盗聴を始めます。同じ頃子連れのダンサーが彼の家を訪れ、同棲生活を始めます。隣の男達は、近くの銀行を襲おうとしていることが分かり、ジャクュンはある計画を実行し始めます・・・
この映画なかなか面白いです。盗聴を始める辺りからコッポラの「カンバセーション」のような映画かなと思ったら、やはりヒチコックの「裏窓」なんだと。でもとても良く出来ています。腕時計、クッキーの扱い方などよくサスペンス映画を勉強していると思います。このレベルぐらいサスペンススリラーが毎週見れればと思うほどです。
主演はレオナード・サブラグリアとクローラ・ラーゴ、監督、原案をラドリゴ・グランデが務めているので力が入っています。 八点鍾