「パラサイト」本年度カンヌ映画祭でパルムドームを受賞したノワール・スリラーの力作

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介する映画は「パラサイト」です。これはノワール・スリラーと言っていいでしょう。

カンヌ映画祭と言えば、米国アカデミー賞と二分する映画賞と言っていいと思います。どちらかと言えば、米国アカデミーはアカデミー会員の人気投票による映画賞、故に意外にエッジの利いた作品が少ない。対してカンヌは、審査員が少ないので審査員の意向に沿った作品、時にはエッジの利いた作品が受賞します。さて、今回はいかがでしょうか?監督はボン・ジュノ、「グエムルー漢江の怪物」が怪獣映画として中々見せてくれました。

お話は、ピザの箱作りで何とか糊口を凌いでいる一家にある友人が訪ねてくる。息子の友人である裕福な家族の家庭教師をしている。この友人が海外留学をするというので、息子はピーンとくる。履歴書その他を偽造して、その家庭の長女の家庭教師として入り込む。暫くすると彼は、その弟の描いた絵を見てその才能を高く評価して、別の家庭教師として自分の妹を売り込むのだった。その妹の罠にはまり、運転手は解雇され、親父が運転手として、そして母親までハウスキーパーとしてその家庭に入り込むのだった。

その裕福な家族が家族旅行に出かけている間に、酒盛りをして息抜きをしていると、ある人が訪ねてくる・・・

正直な話ですが、ここまで結構この映画についていくのが大変でした。何せユーモアがない、赤貧洗うが如しの生活描写に旨味がなく、例えば「お嬢さん」という韓国映画があります。日本が朝鮮半島を支配していた時代の話なので、朝鮮人の貧乏な生活描写が出てきますが、もっとさらりとして付き合いやすいと感じました。

ですが、そのあとからは物語があっと驚くような展開になり、多分始めてご覧になる方はビックリするでしょうが、この手の映画に慣れている人は、ニヤリニヤリとして画面を見て、多分こうなるだろうなと考えているような展開に落ち着きます。

良い映画です。でも、どうかな?この手の映画は若い頃のロマン・ポランスキーが監督したらもっと面白くなったと思います。もう一度言います、良い映画です。でも、あくまでも個人の主観ですが、パク・チャヌク監督「お嬢さん」のほうが私は好きです。こちらのほうが構成が上手いと思いました。でも、もう一度言います、良い映画です。ご覧になられて自分で判断してください。決して損はしません。       八点鍾

f:id:wedplain:20190702214228j:plain

ここがポイント IMDb

f:id:wedplain:20190613092450j:plain

IMDb