レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ワイルドスピード/スーパーコンボ」フルスロットル+レブカウンターを打ち壊せ!!!

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介するのは「ワイルドスピード/スーパーコンボ」です。あの伝説の「ワイルドスピード」のスピンオフ作品です。

その昔、J・P・ベルモンドが「恐怖に襲われた街」に主演した時、連続殺人鬼を逮捕するため、危険なアクションの連続で彼の上司が「君は何をしているのだ?」と言うとベルモンドはつかさず言う「私は筋肉だけのノータリンです」と。

この映画はさしずめ、主人公3人いやヒロイン、ヴァネッサ・カービーも含めると4人は全編筋肉だけのノータリンを演じる訳だが、実際映画を鑑賞して、手を抜かず丁寧に製作しているのに驚きました。前半の見所マクラーレン720Sを駆ってロンドンの街を疾走するシーンは中々見せてくれます。中盤、廃墟になった工場でのアクション、ラストサモアでのハイパワーレッカー車、四重連によるブラックホークヘリコプター引きずり回しシーンも含めてビックリするぐらいとアクションシーンのテンコ盛りになっています。

といっても、他のシーンもそこそこユーモアを交えて描いているので悪くない。この監督デビッド・リーチ、「アトミックブロンド」よりも上手くなっていると思います。

お話は、もともと車泥棒チームに潜入する捜査官から始まった「ワイルド・スピード」ですが、今ではお話がずーと大きくなって、前作では潜水艦と競争したのだっけ・・・

今回は、ロンドンでMI6チームがテロリスト基地を急襲しウィルスを確保するのですが、イドリス・エルバ扮する改造人間が物凄く強く、カービー隊員はやもう得ずウィルスを身体に入れ逃走するのだった。ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイタムがタッグを組んでカービーを助け、イドリス・エルバをどのように倒すかというお話で、「ワイルドスピード」持ち味のあのシーンはほとんどありません。だって、スピンオフ作品ですから。

ドウェインとステイタムは置いて於いて、ヴァネッサ・カービー「MI/フォールアウト」では余り見せ場がありませんでしたが、この作品はアクション満載でいい。勿論、エルバも素晴らしい。

この作品も鑑賞していて、カービーとかエルバを主演にして007作品もスピンオフ作品を製作するのも悪くないなとも感じました。ご贔屓ヘレン・ミレンもちらりと出ており、次回作では大暴れされることを祈っております。          八点鍾

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IMDb

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