レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ビリティス」デイヴィッド・ハミルトンの美しいフォトファンタジーと言う作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ビリティス」(1977)です。

 

寄宿学校の学期末、ビリティス(パティ・ダーバンヴィル)は、父の都合により叔母メリッサと夫ピエールの家庭で過ごすことになった。ビリティスは其のエレガント美しさのメリッサに憧れるのと同時に写真家ルカに恋心を抱くのだが、まだまだ何も知らない彼女は悲嘆にくれるのだった…

多分にあの「エマニエル夫人」の大ヒットで浮かび上がった企画の様に思います。あの時代、フランスからこの手の作品が怒涛の様に輸入されたように思います。

個人的には「エマニエル夫人」より好きですが、再見してデイヴィッド・ハミルトン監督のこの作品、ソフトフォーカスで撮影されたフォトファンタジーの様で、悪くはありませんが何か物足りません。ハミルトンはやはり写真家であって、映画監督ではないようです。

この映画の見所は、勿論ソフトフォーカスの美しい映像、フランシス・レイの美しい音楽、パティ・ダーバンヴィルのあどけなさ、モナ・クリステンセンが演じたエレガンスなメリッサ、そして夫ピエールが運転するダイムラー2 1/2スペシャルスポーツぐらいでしょうか? 滅多にお目にかかれる車ではありません。これが一番の見所かな?

こんな感じで全体にまあ統一されているので嫌みな作品ではありません。そこが美点だと思います。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。        八点鐘

 

 

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