レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「マッキントッシュの男」ポール・ニューマン主演のエスピオナージスリラー、加えて監督がJ・ヒューストンと来れば期待しますよね…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マッキントシュの男」(1973)です。

 

 

南アフリカからロンドンに来たリアデン(ポール・ニューマン)は、マッキントッシュ(ハリー・アンドリュース)と言う男に会い、ダイヤモンド強盗の仕事を請け負う。スミス夫人(ドミニク・サンダ)という女性がダイヤモンドは小包郵便で運ばれると告げ、狙い通りリアデンは小包を奪い高跳びしようとするがロンドン警察に拘束、刑務所へ送られる。収監後、暫くするとソマーズと言う男が近づいて来て、金を出せば脱獄させてやると。金を払うリアデンが決行前日に教えられたのは、当日ソ連のモグラ、スレイドも一緒に脱獄するぞと言う話だった。

リアデンは内心喜んだ。彼はマッキントッシュに送り込まれた諜報員で、スレイドの命と脱獄組織スカーペラーズの壊滅、その黒幕を突き止めることだった…

ノワールスリラーの巨匠ジョン・ヒューストン監督のエスピオナージスリラーでデズモンド・バグリー著「自由の罠」を映画化した作品です。当時、007シリーズは荒唐無稽なアクションドラマになり、この手のエスピオナージスリラーがほとんど皆無だったので、この作品が登場したのはとても嬉しかったことを覚えています。

「マルタの鷹」で名を上げたヒューストン監督が枯れたタッチで撮り上げて、渋い画調が得意のオズワルド・モリスが撮影にあたりテンポが手際よく纏められています。

特にラスト、アクション満載の小説とは違い、古びた修道院でリアデン、スレイド、黒幕とスミス夫人達が陥るメキシカン・スタンドオフがなかなかサスペンスフルで、ジョン・ヒューストンらしくて私にとってお気に入りの作品です。うーん、美しいです。

以前、紹介した同監督の「クレムリンレター」より解り易くて、入りやすい作品です。ドミニク・サンダが共演していますがあまり女性らしくなく、ラストの非情さが際立っているのが特徴です。ハードボイルドですからネ。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

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追記 この作品、昔一度取り上げています。持っていたDVDが良くなかったので最近輸入盤を購入しました。画質が良くて満足しています。      八点鐘