レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ジャーヘッド」(2005)です。
18歳で海兵隊に志願したスウォフォード(ジェイク・ギレンホール)は、1990年夏にイラク陸軍がクウェートに軍事侵攻に対して米国中心結成された多国籍軍の一員としてサウジアラビアに米第七海兵連隊第二大隊偵察狙撃兵として派遣された。
派遣されたは良かったが、近代戦は地上戦を行うにしても戦車、装甲車、火砲等多くの支援物資が必要でそれが到着するまで何もすることがなかった。ただただベルトから下の下ネタで仲間と過ごすしかなかった。が、年明け91年1月17日空爆と共にイラクへ進軍するのだが…
監督はあの「アメリカン・ビューティー」で名を上げたサム・メンデスですが、私、この作品、ダメですね。波長が合いません。私から見ると、ズレている映画としか思えません。勿論サム・メンデス監督なので、とてもよく纏まってはいますが。
映画の構成として、あの「フルメタル・ジャケット」と同じような構成をしていますが、ベルトから下の下ネタ描写が多すぎて閉口します。現実がそうだから映画もその通り作った正確に作ったのでなく、そこに何らかの監督の意図を織り込んでくれないとネ。戦場の空気感、雰囲気など皆無の様な感じで…
当時、英国のある兵隊達は自分の精子を冷凍保存して欲しいと国に願い出ていた等、日本の新聞紙面を賑わしていた事をモニターを見ながら私は思い出しましたが。
映画の後半になっても、燃え上がる油田地帯の中、逃げ遅れたイラク兵の黒焦げの死体の中を淡々と前進するだけで、ようやく最後に敵飛行場で敵司令官を狙撃するのかなと思いきや…
あの戦争、戦闘とはこんな物だったのでしょう もっともっと面白いエピソードあるのでは私は思いますが。対して表に出せないようなエピソードもあると思いますが。
「1917 命をかけた伝令」も細かいことが気になりましたが、この作品より技巧に優れていたので、大変興味深く鑑賞できましたが。私が思うに、ホンを脚本家まかせにしなくて一緒に書き上げた方が良かったのではと思いますが。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘