レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「Ronin/ローニン)(1998)です。
ソ連崩壊後のパリ、仕事を失ったフリーランスの工作員達は、ディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)と名のる女の仕事に有りつくのだった。それはあるケースを強奪すること。集まった男は、サム(ロバート・デ・ニーロ)、ヴィンセント(ジャン・レノ)、グレゴール(ステラン・スカルスガルド)達だった。ケースはニース近郊の邸宅にあり、男達は車で移動中に強奪する計画を立てるのだが…
60年代「影なき狙撃者」から始まり「ホースメン」辺りまでフランケンハイマー監督はハリウッドを代表とする骨太演出が得意のスーパー監督でした。70年代前半「I Walk the Line」「不可解な目的」「氷人来たる」等一部では評価されたものの興行的に上手くいかなかったものが多く、再び調子を取り戻すには「フレンチコネクション2」「ブラックサンデー」迄待たなくてはなりませんでした。が、その後は良いホンに巡り会うことが出来ず、そんな中彼の持ち味が、上手く表現された映画です。
全編アクションのつるべ撃ちで、特にフランス、ニースではアウディS8とシトロエンXM、パリでは、BMW535iとプジョー406を用いて凄まじいカーアクションを見せてくれます。うーん、美しいです。
よく言われるように、ハリウッドは大変な処で一本大ヒットすれば、大体3本ぐらい目をつむってくれるが、それ以上だと仕事が無くなるとか。そういう処なのでなかなかサバイバルし難いと、本人が語っていたのを読んだことがあります。
前述した様に、この映画は悲しいことにこの監督の持ち味が良く出た最後の作品です。アクション映画はこう撮るのだと彼の作品を鑑賞しながら、いつも感じ入っています。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鐘
追記 日本未公開作などDVD等手に入れましたら、色々とアップしたい思っています。例えばスコット・グレン主演「ザ・チャレンジ」等を考えていますが…
こういう作品です。手に入ったら必ずアップしますから 美しいです。
