レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「モンドヴィーノ」(2004)です。
映画は、先の大戦後急激にワインを消費し始めた米国ワイン産業の雄モンダヴィーが、更なるブランド価値を得る為にフランス、ボルドーに進出しようとするが失敗し、今度はイタリア、トスカーナへ。それに空飛ぶ醸造家ミシェル・ロランとワイン批評家ロバート・パーカーが絡むワイン好きな人なら見た方が良いドキュメンタリーです。
ワイン好きでなくても2000年前後のワイン産業を丁寧に映し出したドキュメンタリーは結構面面白いし興味深いと思います。正直、このDVDを購入した経緯も偶々面白そうだなと思い買っただけだし、ずっーと棚奥に仕舞っていました。
ミシェル・ロランと言うワインコンサルタント、彼はボルドーに研究所を持ってある時は米国、ある時は日本、アルゼンチンと言う具合に楽しく仕事をしている男で、こんな人がいるとは知りませんでした。更に米国人にもワインの価値が理解できるようにワインの点数化をして消費者に理解しやすいようにしたこと。この二人が奥の深いワイン世界を素人でも判り易くしたことは素晴らしいことだと思います。
でも、著名なワイン鑑定家マイケル・ブロードベントは言います「水準に達しなくても良い、個性あるワインが少なくなった」と。全体的に彼ら二人のお陰で、ワインの水準は高くなったが、その分個性が希薄になったということなのでしょう。いや、このドキュメンタリー勉強になりました。本当に二重丸のドキュメンタリーでした。うーん、美しいです。
近年、日本がワイン産業に力を入れています。日本は世界市場に参入するにはどういうアプローチをするのか何か興味がわいてきました。
加えて、皆さまボジョレーヌーボー楽しまれていますか?
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘
追記 監督ジョナサン・ノシターさんはソムリエだそうです。DVDには特典映像が付いており監督自身が日本食に合うワインはドイツワイン、それもアルコール度が低いものが良いと紹介しています。