レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「風とライオン」モロッコで起きたペルデカリス事件を扱ったアクションロマン映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「風とライオン」(1975)です。

 

 

1904年モロッコ、タンジールで部族長ライズリ(ショーン・コネリー)は、米国人女性イーデン(キャンディス・バーゲン)とその子供二人を誘拐(ペルデカリス事件)してモロッコ政府に揺さぶりを掛ける計画を実行した。モロッコ政府を震撼させたが、それ以上にセオドア・ルーズべルトはこれは次の選挙に使えると判断し、海兵隊を送り込むことを決断する。が、それはライズリが願っていたことだった…

私は良く知りませんが、ミリアス監督って黒澤監督が大好きなんですね。この映画を久々に見るとそれが顕著にスクリーンから漂って来て…

この作品ですが、棍棒外交と揶揄されたルーズベルト大統領の性格が良く描けていると思います。当時、日本は日露戦争で米国に大変お世話になっており、ホワイトハウスでのその大統領の個人的な集まり日本の駐在武官が登場して、オマケにジョン・ヘイ国務長官を巨匠ジョン・ヒューストンが演じておりなかなか見せてくれます。

と言う感じで、米国側は結構興味深く見ることが出来ますが、ライズリ側は黒澤監督から色々借りて来ているようで、時々ライズリが菊千代とか、真壁六郎太になったりしますが、とても楽しく見ることが出来ました。全体に、歴史アクション物として良く出来ています。美しい砂漠の風景も良いアクセントになっています。

ラスト、戦いの最中イーデンの息子がライズリに差し出すウィンチェスター1897モデル ショットガンをライズリが受け取るシーンも浪漫溢れるなかなか良いシーンで感動することでしょう。うーん、美しいです。

もう一つ、ジェリー・ゴールドスミスの音楽が良いですね。エスニック風且つ雄大で迫力あるスコアを書いています。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。              八点鐘

 

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