レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「天国の日々」(1978)です。
1910年代半ば、シカゴの製鉄所で働くビル(リチャード・ギア)は、職場の監督者を殴り倒して逃げ出した。恋人アビーと妹リンダと共にビルはテキサス、パンハンドルへ。そこで麦刈り人夫働くことになった。やがて農場主チャックの目にアビーの容姿が目に付き、彼女は農場に残ることになり、恋人ビルも兄と偽って残るのだが…
孤高の映画監督、テレンス・マリックの「地獄の逃避行」に続く作品です。いや、素晴らしい映像美の映画になっています。あのキューブリック監督「バリー・リンドン」に勝るとも劣らぬような映像美になっています。うーん、美しいです。
一年を通してパンハンドルの麦畑の美しい映像、加えて後半はイナゴの襲来による地獄図の様な有様をとても耽美的な映像で捉えており、撮影監督ネストール・アルメンドロスはこの年のアカデミー最優秀撮影賞を得っています。
但し、マリック作品に言えることですが、どちらかと言えばストーリーが弱い感じがしますが、それが彼の個性なので私は致し方ないと思います。マリック監督は少し癖のある監督です。でも、ハマるともう病みつきと言う感じで、時々彼の映像美を鑑賞しないと何も手に付かない感じで…
貴方もマリックマジックに酔いしれることを期待しています。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘
モリコーネ先生のサントラスコアも素晴らしい