レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」50年代の米国夫婦を描いた少し怖い映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(2008)です。

映画は50年代のある米国の若い夫婦を描いた作品で、フランク(レオナルド・ディカプリオ)とエイブリル(ケイト・ウィンスレット)の結婚生活が悲劇的な末路を迎える物語で、色々な示唆に富んだ大変良く出来た作品になっています。

監督がサム・メンデス、「アメリカン・ビューティー」が尖がった風刺映画なのでこの映画もそんな感じだろうと身構えてましたが、結構真っ当なドラマで当てが外れましたが、真摯に造られた良い映画でした。夢想家のエイプリルがひしひしと感じる「絶望的な空虚さ」がテーマになっています。あくまでも私個人の意見ですが、解らないでもありませんが贅沢な悩みですね。まず、生活していかないとね。加えて、この手の映画にはケイトはもう必須と言って良いほどの名演で、美しすぎます。

この作品を見ながら、「イブの三つの顔」「エデンより彼方に」「めぐりあう時間たち」「女優フランシス」「ビューティフル・マインド」を思い出していました。いや、50年代を描いた米国映画って面白いですね。

この映画の場合、精神を病んだ元数学者が彼らの夫婦生活を辛辣に暴き、止めの一撃を与えるそのシーンが物凄く面白くて、「ビューティフル・マインド」で描かれた数学者ジョン・ナッシュ(ナッシュ均衡、ゲーム理論が有名)が登場したようでね。まあ、メンデス監督って意地が悪いですね。

原作はリチャード・イェーツの同名の小説、私は知りませんでしたが米国では有名な作家のようです。50年代の米国、私たちが知らない良く出来た小説が埋もれているようです。この作品を見ていて宝の山があるように思いました。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。         八点鐘

 

注 「イブの三つの顔」三重人格を扱った映画

  「エデンより彼方に」50年代を扱ったメロドラマ

  「めぐりあう時間たち」これも50年代のメロドラマ

  「女優フランシス」フランシス・ファーマーの悲劇を描いた映画

  「ビューティフル・マインド」数学者ジョン・ナッシュ描いた映画

 

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