レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日は番外編ということで8/15に関係ある事柄を色々と雑感としてご紹介したいと思います。
10年前ぐらいだと思います。WOWOWでその昔の大佛次郎氏原作のTV作品「天皇の世紀」を放映していました。
私が中学生の頃だったと思います。鳴り物入りで放映されたこの作品、物凄く難しくて出演者の皆様、日本語を話していることは分かりましたが、何を言っているのか全然分かりませんでした。でも、この番組スタッフもキャストも物凄いメンバーでした。
例えば、監督が山本薩夫、今井正、篠田正浩、蔵原惟繕、三隈研次、吉村公三郎等、音楽が武満徹。
WOWOWでの再放送では、数話鑑賞しただけで、仕事が忙しく中々鑑賞出来ませんでした。特に篠田正浩監督「攘夷」が鑑賞したかったのですが、かないませんでした。
確か、生麦事件、薩英戦争でうけた屈辱をはらす為、帝国海軍を創設、大東亜戦争を起こしたという内容だったと思います。
明治維新が1870年頃、大東亜戦争が1941年なので、この時代、維新経験者が在命しておると思います。例えば、新撰組隊士、池田七三郎は昭和13年まで在命です。あの時代、どんなことが起こったのか伝聞として人々に色々と伝わっていたのではと思います。
翻って、戦後75年目、この全国戦没者追悼式も形骸化し始めており、今後の在り方を議論する必要があると思います。
数年前、「日本の一番長い日」(2015)が公開されました。岡本喜八作品とは違った視点で作られた佳品でしたが、出演者の殆どが戦後生まれなので、時代の空気感というものは伝わりませんでした。
時々、言われますが時代の空気感というものはとても難しいのですが、でも、喜八版「日本の一番長い日」には確かに存在していたと思います。違いは、多くの出演者があの時代を経験していたことだと思います。
昨日、渡哲也さんが亡くなりました。私は殆ど日活アクション、無頼シリーズも見ていないので、あまり語る資格はありません。実際、映画では「暁の挑戦」と「男たちの大和」しか見ていません。テレビでは大門軍団の活躍は見ていましたが。
特に「男たちの大和」の第二艦隊司令伊藤中将はとても好かったと思います。
謹んで追悼したいと思います。 八点鍾
追記 もし大佛次郎氏にご興味のある方は、記念館が横浜、港の見える丘公園に隣にあります。