レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ジャック・メスリーヌ ルージュ編」メスリーヌ対ブルサール警視・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は昨日に引き続き「ジャック・メスリーヌ  ルージュ編」(2009)です。監督はノワール編と同じジャン=フランソア・リシェ。

 

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IMDb

 

映画は、メスリーヌがフランスに戻るが、警察に逮捕される。が、ダチが裁判所にトイレにルガー拳銃を隠して、出廷前に拳銃を手に入れ、判事を人質に脱走。彼は仲間と銀行を襲い始める。

 

が、パリ警視庁と捜査介入部の操作によりアジトを発見され、ブルサール警視によって逮捕され、懲役20年の刑を受け、サンテ刑務所に収監される。が、仲間二人と脱獄。一人は射殺されるが、二人は逃げ切る。

ドーヴィルのカジノを襲撃、不動産王を誘拐、そしてメスリーヌのつまらない記事を書いたことで週刊誌「ミニュット」の記者を半殺しにする。

 

1972年11月2日午後、ブリサール警視指揮する捜査介入部と犯罪対策中央部の捜査によりメスリーヌのアジトは突き止められ、彼と情婦シルヴィアがBMW528iに乗って外出した時を狙い、武装警官4名を載せたトラックがBMWの前に停止して、警官たちは彼に狙いを付けるのだった・・・

 

一部、二部合わせて四時間強の作品ですが、なかなか見応えあります。二部は、強敵ブリサール警視(オリヴィエ・グルメ)が登場したので更に面白く、情婦シルヴィア(リュディヴィーヌ・サニエ)、相棒ベス(マチュー・アマリルック)と更に豪華になり、パリ市内の銀行強盗、ドーヴィルのカジノ強奪、サンテ刑務所脱獄、最後の射殺シーンとテンコ盛りになっています。映画は大変良く出来ています。最後の頭部から滲み出る血が睫毛をつたって落ちく来るショットがとても効いています。

 

でも、メスリーヌの勝負度胸というのか、出たとこ勝負気質がやはり一番の見せ場になります。又、マスコミを上手く利用する点でもなかなかの策士と思います。変なユーモア感覚もあり、一筋縄でいかない男だったのでしょう。

 

が、やはり国家権力には勝てなく、民衆の敵No.1メスリーヌは、MW528iの運転席で最後を迎えます。この事件は、当時日本でも報道されています。

 

ブログ作成にDVD版を鑑賞しています。       八点鍾

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